【桜花賞】2頭出し藤沢和雄調教師 スティンガーで“叩かれた”時の忘れられない言葉

2019年04月04日 21時32分

今年のドバイシーマクラシックでレイデオロの前を歩く藤沢和調教師(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】今から20年前の1999年、藤沢和雄厩舎の桜花賞挑戦が話題になった。当時まだ47歳だった若き伯楽が送り込んだのはスティンガー。前年のJRA賞最優秀3歳(現2歳)牝馬に選ばれていた馬だ。

 なぜ、話題になったのか…。この時点でスティンガーはデビュー以来3戦3勝。そんな馬を藤沢師は桜花賞の前哨戦には使わず、ぶっつけで挑ませたのだ。

 結果、1番人気に推されたものの出遅れて12着と惨敗。この結果を受けて一斉に批判の声が噴出した。いわく「あれほどまでの馬をなぜ、休み明けで使ったのか!?」と。

 これに対し敗因は出遅れだと思った私は「また同じようなシチュエーションの馬が出てきたら、ぶっつけで勝たせてください!」と言うと、藤沢師はサラリと答えた。

「スティンガーはデビューから1か月足らずで3回使ったから、今回はゆったりと挑ませただけ。今後も意地になって休み明けで臨むつもりはない。馬やケースによってベストの手を打つだけだよ」

 その後、2004年にはフラワーCから、という路線でダンスインザムードを桜の女王に輝かせてみせた。

 今年はシェーングランツがひと叩きされ、グランアレグリアはぶっつけで桜花賞(日曜=7日、阪神芝外1600メートル)に出てくる。果たして両頭の走りやいかに。結果が楽しみだ。