【桜花賞】決め手GI級アクアミラビリス 姉クイーンズリングより上

2019年04月02日 21時31分

M・デムーロを背に意欲的な1週間前追い切りを敢行したアクアミラビリス

【桜花賞(日曜=7日、阪神芝外1600メートル)dodo馬券】いよいよ春のクラシック開幕――。日曜の阪神競馬場では牝馬クラシック第1弾の第79回桜花賞が行われる。昨年の2歳女王で4連勝中のダノンファンタジーが主役候補だが、新馬戦で同馬を退けているグランアレグリア、阪神JFで0秒1差2着のクロノジェネシスなど、一筋縄ではいかないメンバー。当欄は2015年の当レースで4着に敗れたクイーンズリングの妹で同厩のアクアミラビリスに注目した。

「小柄でカイバも与えた量しか食べないけど、この時期のお姉ちゃんと比べると、加減せずに調教ができるし、しまいの切れも間違いなく上」 お姉ちゃんとは16年のエリザベス女王杯を制し、引退レースの17年有馬記念でキタサンブラックの2着に入ったクイーンズリング。吉村調教師がその同馬以上の評価をしているのが半妹のアクアミラビリスだ。

 姉はデビュー戦が460キロで桜花賞時は442キロ。妹は同428キロで前走のエルフィンS時が418キロ。ともに3歳春の時点ではカイバ食いを含めてまだ繊細な面を残しているが、それでいて姉はフィリーズレビューを直線一気で勝利。妹も前走を強烈な末脚で突き抜けた。能力の高さは疑いようがない。

「2走前のフェアリーSはゲートから出して行ったら、前に壁ができずにかかってしまった。前走ははまったにしても別格の脚だった」と同師。今年の京都開催は全体的に時計のかかるコンディションで京都金杯の勝ち時計は1分34秒9(レース上がりは35秒2)。施行時期、コースの違いはあるものの、エルフィンSは1分35秒5(同34秒6)。自身上がりは驚異の33秒3で、GI級の決め手を有していると言っても大げさではない。

「前走後にミルコ(デムーロ)がすぐに重賞を勝てる馬、と言ってくれた。今年の京都開催で33秒台前半の脚を使えた馬はごくわずかだからね。阪神外回りコースは慌てずにじっくりと運べる舞台。パワーがあって渋った馬場もこなせる。トップレベルの馬との対戦は初めてだけど、逆に楽しみ」。吉村調教師の表情は自信に満ちている。

 姉は桜花賞直前、軽めの調教しかできなかったが、妹は意欲的にトレーニングを積んでいる。2週前は坂路で4ハロン52・9―11・9秒。1週前はウッドで6ハロン81・9―12・1秒と調整過程の違いは歴然だ。姉が成し得なかったクラシック制覇の夢を、妹がかなえてもおかしくない。