【“剛腕”郷原のGI指南「大阪杯」】休み明け組ワグネリアン、ブラストワンピース、キセキが面白そう

2019年03月29日 21時30分

【“剛腕”郷原洋行元騎手のGI指南「大阪杯」(31日、阪神芝内2000メートル)】こんにちは、郷原洋行です。

 今週は先週に引き続き古馬のGⅠが行われます。ただし、先週の高松宮記念が1200メートル戦だったのに対し今週の大阪杯は2000メートル。道中少々のアクシデントがあっても挽回可能な距離になる分、先週よりは無難な結果が予想されます。

 私が現役ジョッキー時代の阪神競馬場は現在よりも極端なおむすび形でした。どちらかというと直線の短い小回りコースという印象もありました。それだけにスタートは大切で、実際、前へ行った馬の有利なコースだったはずです。

 ところが現在はどちらかといえば大きな競馬場に分類されるのではないでしょうか。直線は長く、上り坂もあります。以前とは全く違う形態と言ってよく、東京競馬場ほどではないものの、差し、追い込みも決まる競馬場へ変貌を遂げました。

 そんな舞台で一昨年からGⅠとなった2000メートル戦がこの大阪杯。一昨年はキタサンブラックが勝ち、昨年はスワーヴリチャードが優勝しました。いずれも1番人気に応えての勝利。実力の出しやすいコースに変わったので、それなりの馬が勝つようになった気がします。

 しかしながら、今年は少々難しい点がひとつあります。それは有力馬、それもかなり有力と思える馬の多くが休み明けだということです。

 昔はGⅠ級のレースが少なかったことや、オープンの平場なんていうレースもあり、ビッグレースの前に叩き台として1戦もしくは2戦使うのが当たり前でした。しかし、現在は大きく流れが変わった気がします。GⅠ級のレースが増えたことで、連続してGⅠを使う時の疲労度合いを考慮して、プレップレースを使わない。休み明けでいきなりGⅠに出走するというケースが増えてきたと思います。

 そんな時代の流れでしょうか。今回の大阪杯では昨年のダービー馬ワグネリアン、有馬記念の覇者ブラストワンピース、そして驚がくのジャパンCのレコードを演出したキセキ、彼らがいずれも休み明けで出てくるのは興味深いのとともに、予想を難儀なものにしていると言えるでしょう。

 使われている組では昨年の皐月賞馬エポカドーロ、ここにきて本格化急という感じのエアウィンザー、昨年古馬を相手に3歳でマイルチャンピオンシップを制したステルヴィオや一昨年、同じように激走したペルシアンナイトなど。絞るとしたらこのあたりでしょうか。また、この中から、さらにピックアップするなら休み明けのぶっつけ組、すなわちワグネリアン、ブラストワンピース、キセキらが面白そうです。

 ただ、坂のある直線の長いコースというのは休み明けの馬だと失速することがないとは言えません。それだけは注意が必要だということを記しておきましょう。

(構成=競馬ライター・平松さとし)