【金鯱賞・後記】復活圧勝ダノンプレミアム 昨秋のGI見送りが大正解

2019年03月11日 21時33分

次元の違う強さを見せつけたダノンプレミアム(右)。大阪杯の不動の主役だ

 10日、中京競馬場で行われたGII金鯱賞(芝2000メートル・1着馬に3・31大阪杯優先出走権)は一昨年の最優秀2歳牡馬で2番人気のダノンプレミアム(牡4・中内田)が快勝。6着に終わったダービー以来の実戦をモノともせず、2019年は幸先のいいスタートを切った。朝日杯FSを制した時点で“牡馬2冠当確”とまで言われた逸材の復活。今後の同馬の可能性を探りつつレースを検証する。

 9か月半ぶりの実戦ながら抜群のスタートを切ると、ハナを主張してきた他馬を行かせてインの3番手を確保。道中は緩ペースの中、鞍上・川田との息はピッタリで抜群の手応えで進んで行く。直線へ向いて他馬の仕掛けを待ちつつ残り300メートル地点で先頭に立つと、最後は手綱を押さえるほどの余裕でゴール。ダービー以来だったが、終わってみれば別次元の強さを見せつけた格好だ。

「ゲートが得意な馬なので久々でも反応が良くいいスタートを切れた。行く馬がいたので行かせ、馬のリズム重視であの位置に収まる形になったけど、手応えも良く直線はいい伸びを見せてくれると思いました。このまま無事に次へ向かえれば」とデビュー戦からずっと手綱を取っている川田。

 昨年は弥生賞の後に右前の挫石で皐月賞を回避。何とか間に合わせて挑んだダービーは見せ場をつくったものの、本来の走りができなかった。復権を懸けた秋シーズンは天皇賞・秋からの戦列復帰を予定していたが、調整不足や爪の不安などで再び休養。18年シーズンは運に見放された感もあったが、そこは若き天才トレーナーの中内田調教師。今後のことを考えて秋のGIを見送った英断が今回の圧勝となり、そして今後の飛躍につながりそうだ。

「これだけの馬なのでしっかりと仕上げました。その通りに走ってくれましたね。競馬内容は言うことがないです。次走に関しては1週間ほど様子を見てからになりますが、大きなところを目指したいと思います」

 中内田調教師は次走の明言は避けたものの、大阪杯(阪神芝内2000メートル)がターゲットになりそうだ。

 ドバイ、香港など春シーズンは海外に魅力的な招待レースが多い。流出を避けるために17年から大阪杯はGIに昇格したが、今年もドバイに現役最強のアーモンドアイや、レイデオロ、スワーヴリチャードなど古馬一線級が参戦予定で、完全復活したダノンプレミアムとの対戦が実現しないのは何とも残念。ただ、大阪杯には昨年の有馬記念馬ブラストワンピースが出走予定で、まずは国内で圧倒的な強さを誇示したいところ。次走の結果次第では国内のみならず、海外GIも視野に入る。ファンの夢も大きく広がるのは間違いない。