【弥生賞】サトノラディウス「能力開花の3条件」揃った

2019年02月26日 21時31分

幼さを残しながらも非凡な素質は疑いようのないサトノラディウス。重賞初挑戦でも陣営の期待は大きい

【弥生賞(日曜=3月3日、中山芝内2000メートル=3着までに4・14皐月賞優先出走権)dodo馬券】皐月賞まであと1か月余。日曜の中山競馬場では3着までに優先出走権が与えられる弥生賞が行われる。3歳牡馬の春を占う超重要な伝統のGIIとして君臨してきたが、路線が多様化した近年はやや“色”が変わりつつある。看板ほどの厚みを感じないメンバー構成…。粗削りながら無限の可能性を秘めたサトノラディウスに◎を託す。

 シンザン記念からのぶっつけで桜花賞を制したアーモンドアイ。菊花賞の前哨戦に新潟記念を選んだブラストワンピース。昨年は“異例”という単語がつけられるレース選択が話題となった。調教技術の進歩、外厩との連携、そして大手牧場の使い分け…さまざまな理由があろうが、ひと昔前の「トライアルを叩いて本番へ」というローテーションへの固執は少なくなってきた。

 今年もGIホープフルS優勝馬サートゥルナーリアが早々とぶっつけでの皐月賞参戦を表明し、2歳王者アドマイヤマーズも共同通信杯(2着)から同レースへ。有力馬であればあるほどその傾向が強く、今後の弥生賞は過去のような豪華メンバーが揃わなくなる?

 今年もそんな流れを感じるメンバーになった。GI好走歴のあるニシノデイジーはいるものの、全体的にはやや低調。それほど敷居が高くなければサトノラディウスの潜在能力にかけたい。

 デビュー3戦で1→3→1着。成績だけ見るとすでにエリートコースに乗った感はあるが、「まだこれからの馬」と陣営が口を揃え、レースぶりには幼さが残る。

「前走(梅花賞=1着)はふらふら走っていたし、まだ真面目さも足りない」と宮田調教師。勝負どころでの反応が鈍く、直線も何とか鞍上に促されて走っている印象。確かに陣営の言葉通り、若さは大いに残っていそう。ただ、そんな現状で「この時期に2勝しているのは驚き」。成長段階でもそれなりの結果を残していることこそ、非凡な能力のなせる業だ。

 もちろんネガティブなジャッジだけではない。1週前追い切りは南ウッドで3歳1勝馬のボスジラと楽に併入。「しっかり動けているし、一戦ごとに良くなってきました。だいぶ芯が入ってきた感じ。ここでいい競馬ができれば楽しみですね」と同師はキャリアを積みながらの着実な進歩を感じている。国枝調教師も「一本筋が通ってきたね。ポテンシャルは感じている馬なので、ここでもいい競馬ができないかな」と同じニュアンスで期待を込めた。

 資質の高さ、一戦ごとの上昇度、そして史上最多7勝を誇る弥生賞男・武豊の連続騎乗…。前走以上のパフォーマンスを見せる下地は整っている。素質全開のフルスロットルとまではいかずとも、ひとつ上のギアを披露する可能性はある。クラシックの戦力図を塗り替える走りを見せてくれるかもしれない。