“ラストラン”坂口正調教師「あっという間の競馬人生」

2019年02月25日 11時30分

小倉競馬場では(右から)松元茂樹、坂口正則、栗田博憲、沖芳夫の4調教師が“ラストデー”を迎えた

 今月末で8人の調教師が定年、引退を迎える。24日はJRAでの“ラストラン”となった。

 小倉競馬場では4人の調教師が昼休みのウイナーズサークルで多くのファンに別れを告げた。エイシンヒカリで15年香港C、2016年仏イスパーン賞と2つの海外GIを制した坂口正則調教師(JRA通算678勝)は「小倉競馬場とは相性が良く、いい競馬をさせてもらった。あっという間の競馬人生でした」と話した。

 沖芳夫調教師(同478勝)は印象に残っている馬に99年の菊花賞馬ナリタトップロードを挙げて「テイエムオペラオーになかなか勝てなかったけど、“頑張っている姿を見て自分も頑張れる”と多くのファンレターをいただきました」。

 松元茂樹調教師(同551勝)は短距離女王ビリーヴなどでJRA・GIを6勝(障害含む)。「いろいろな経験をさせていただいた。来週からは一競馬ファンとして競馬界に寄付しようと思います」と笑いを取った。

 唯一、美浦所属だった栗田博憲調教師(同645勝)は地元・福岡県の出身。最終週の小倉には計10頭を出走させた。「ここ(小倉)で重賞を勝っていれば(重賞の)全場制覇だったのでちょっと残念。定年間際にイスラボニータ(14年皐月賞)と巡り合えたことは幸せでした」とコメント。

<中山競馬場>伊藤正徳調教師(同518勝)は「俺にとっての原点はラッキールーラ(騎手として77年のダービー制覇)。先代の吉原(貞敏)オーナーには足を向けられないし、今日も空を見上げてお礼を言いました。今後は馬券を買って、それで蔵でも建てようかな」と周囲を笑わせた。

 柴田政人調教師(同191勝)は「アローエクスプレスには(乗り替わりで)クラシックに乗れなかったけど、ウイニングチケットで勝てたダービー(93年)が騎手時代の思い出。調教師としては重賞を勝てなかったのが残念。今後はまずゆっくりして、それから考えたい」と振り返った。

 また、谷原義明調教師(同225勝)は「最後のレース(黄梅賞)が6、7着。でも未勝利馬で1勝してる馬を負かしたんだ。30年間、一歩一歩積み上げてきた俺らしいよ」としみじみ話した。

<阪神競馬場>中村均調教師(同722勝)は阪神9Rタガノヴェローナ(4着)がJRA最後のレースとなった。「苦しい時や悲しい時、もうだめかなと思うことも何度もありましたが、周りの声援で何とか立ち上がることができました。本当に幸せな男だと思います。大きなレースで勝った馬などは印象に残りますが、どの馬も一生懸命走ってくれて感動、感謝しています」