【JBC3競走最重要ポイント】これが攻略の最大の肝だ!

2018年10月31日 21時35分

芦毛の馬体が映えるオメガパフューム

【栗東トレセン発秘話】史上初のJRA開催となるJBCデー(11月4日=京都競馬場)。例年の地方開催から、中央に舞台が替わることが、馬券作戦の最重要ポイントになりそうだ。メインのJBCクラシック(ダート1900メートル)で高い支持を集める古豪ケイティブレイブと3歳オメガパフューム。キーホース2頭の全てを知り尽くす、ある男の見解こそが、スプリント(ダート1200メートル)&レディスクラシック(ダート1800メートル)にも通じる、まさに今年のJBCデー攻略の最大の肝。「トレセン発秘話」の高岡功記者が渾身リポートをお届けする――。

 昨日の友は今日の敵――。現在、安田翔厩舎の攻め専助手として、オメガパフュームの調教をつけている柳田助手は、2月いっぱいの厩舎解散まで、目野厩舎で攻め専助手として働いていた。で、現杉山厩舎のケイティブレイブといえば、その目野厩舎に所属していた馬。そう、柳田助手にとっては、かつての“同志”だ。そのケイティブレイブが、オメガパフュームの大きな壁としてそびえ立つライバルとなる。

「やっぱり、あの馬は強いよ。芝路線に比べ、ダート路線ってのはベテランがいつまでも元気。こっちはまだ3歳馬だからね。あくまで今回は強い相手に、どこまで立ち向かえるか。挑戦者の立場だよな」

 JBCクラシックでの「新旧同志対決」をこう位置づけた柳田助手だが…。最大の強敵となるケイティブレイブの“手の内”を細部まで知り尽くしている男だけに、その低姿勢は逆に不気味にも映る。特に以下の発言こそが、白旗を掲げているわけではない証しとなろうか。

「地方の交流重賞と中央のダート重賞はレースの中身がまるで違う。交流重賞は実質、中央所属の5頭ぐらいの馬たちの戦い。だから道中、馬群がバラけ、各馬がスムーズに運びやすい。当然、力勝負になるよね。それに比べて中央(のダート重賞)は全体的に大きな力差がないから、密集して、馬群の中で競馬をすることが多くなるんだ。要は求められているものが違うんだよね」

 南関東の大井で施行された昨年のJBCクラシックは「中央馬7頭+地方馬6頭」だったのに対して、JRAの京都開催となる今年は「中央馬13頭+地方馬3頭」。当然、今年は“中央寄り”の競馬。各馬入り乱れての混戦になれば…。地方の交流重賞で実績を積み上げてきたケイティブレイブに、つけ入る隙が出てくるかもしれない。

「(オメガパフュームは)デビュー以来、ずっと外をグルッと回る競馬を続けてきたんだけど。ジャパンダートダービー(2着)の時に、初めて外から(武)ユタカ(=6着ドンフォルティス)にかぶされる形になったんだ。普通なら惨敗してもおかしくないパターンなんだけど、手応えが悪くなり、馬群に沈みそうになってから、盛り返す地力を見せたのは大したもの。シリウスS(1着)にしても道中、馬群の内で上手に競馬ができていた。要はここ2走はそれまでと違うレースになっても、しっかり対応して結果を出しているんだよね。これこそがこの馬の強みだし、今年のJBCで生きてくると思うんだ」(柳田助手)

 南部杯で古豪ゴールドドリーム相手に1馬身半差の快勝を飾ったルヴァンスレーヴに、白山大賞典5馬身差圧勝のグリム…。古馬混合戦で互角以上の成績を残している3歳世代のダート馬のレベルの高さは明白。その一角としてJBCクラシックで強力古馬陣に立ち向かう3歳馬オメガパフュームの走りに注目して損はないはずだ。