【宝塚記念】ハーツクライの有言実行から13年…サトノダイヤモンド騎乗ルメールに期待

2018年06月21日 21時33分

昨年の凱旋門賞出走時のサトノダイヤモンドとルメール(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】本紙の連載を元に「リーディングジョッキーの知られざる素顔~クリストフ・ルメール 挑戦」をKADOKAWAから上梓させていただいた。

 その中にも記したが、彼がハーツクライでグランプリ・有馬記念に挑戦する少し前、私は香港で会話を交わしていた。

 2005年の話である。有馬記念の1番人気はその年の3冠馬ディープインパクト。この時点で負け知らず。単勝は実に1・3倍の圧倒的支持を受けるのもうなずける存在だった。

 しかし、香港で話したルメール騎手は真顔で「作戦があるし、勝つチャンスもあると思う」と口を開き、続けた。

「(ハーツクライの)前走のジャパンCは2分22秒1のレコード決着。これをハナ差まで追い詰めた。腰に力をつけた今なら先行できると思うし、小回りでトリッキーな中山競馬場なら追い込み一手のディープインパクトに勝っても不思議ではない」

 競馬はまさに有言実行だった。それまで追い込み一手のハーツクライを先行させ、ディープインパクトの追い込みをしのいだ。ルメール騎手にとってこれが初のJRAのGI勝ちとなった。

 あれから干支がひと回り。今週末の夏のグランプリ・宝塚記念(日曜=24日、阪神芝内2200メートル)ではサトノダイヤモンドに騎乗する。今度はどんな作戦を練っているのか――。手綱さばきに注目したい。