【ひと口馬主のススメ】ロマンシングジェムの20 筋骨隆々の馬体が魅力のカナロア産駒

2021年07月30日 12時00分

ロマンシングジェムの20

 クラブ所属馬への出資制度が多くの競馬ファンの支持を集めている。同制度はクラブが購入した競走馬の権利を分割し、出資馬の獲得賞金から手数料を差し引いて配当されるため、オーナーの気分が味わえると人気なのだ。とはいえ、初心者にはどのクラブが合うのかを判断するのが難しい。そこで今回は、競馬評論家の古谷剛彦氏がバッチリ指南――。有力クラブの期待馬をピックアップしてくれた。

【東京サラブレッドクラブ】根岸Sを制し、ドバイゴールデンシャヒーンでも2着に健闘したレッドルゼルを始め、東京サラブレッドクラブの所属馬は、息の長い活躍を見せる。もちろん、クラシックシーズンでも、レッドベルオーブがGⅡ勝ちを収め、皐月賞に出走したように、充実したクラブライフを送ることができる。ロマンシングジェムの20(牡、父ロードカナロア)は、5月の遅生まれながら、父譲りの筋骨隆々の馬体は迫力を感じる。牝系にはロックオブジブラルタルが名を連ね、奥深さを感じる。残口が少ないので、気になる方はお早めに出資を。

 ディエンティの20(牡、父エピファネイア)は、今年もクラシックホースを輩出したエピファネイアを父に持ち、母の父ストームキャットらしく、節々が太く、トモの幅も充実しており、6月下旬で494キロと馬格に恵まれている。可動域の大きな歩きと俊敏性を見ると、大きな馬体を武器にすることができる。

 ハッピーパウダーの20(牡、父リアルスティール)は、坂東牧場へすでに移動しており、牧場スタッフの評判も良い。現状で410キロ台は、育成を進める上でほど良いサイズと聞くが、均整の取れた馬体から繰り出す動きの良さも強調できる。取材をしている中で最も気になり、この世代の新種牡馬の中で最も注目されるリアルスティール産駒という点からも、出資を決めた1頭だ。

 日高生産馬でもう1頭、ストーミーレニーの20(牡、父リオンディーズ)は、まさにグッドルッキングホース。ハッピーパウダーの20とサイズはほぼ同じで、ゆったりした首差しから、しなやかなフォームで走る姿が想像できる。本馬の兄ハイテイルは、BCジュベナイルスプリントを制し、祖母フリートレネーは米GⅠ2勝を挙げ、仕上がり早のファミリーだ。

 牝馬では、パイレートクイーンの20(牝、父キタサンブラック)。デアリングタクトの母で知られるデアリングハートと、本馬の母が姉妹という優秀な牝系。2歳が初年度のキタサンブラック産駒は、18日小倉2Rでコナブラックが勝ち、道営でもウンが大差勝ちを収めるなど、少ない出走数から早くも芝ダートで勝ち馬を送り出している。デアリングタクトの杉山厩舎で、どのように育つか楽しみだ。

☆ふるや・たけひこ 競馬評論家としてグリーンチャンネル「馬産地通信」に出演するなど、北海道での取材活動を中心に数多くのメディアで活躍。

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