【2020年有力クラブ紹介=ひと口馬主のススメ】YGGオーナーズクラブ編

2020年05月07日 12時00分

サトノアスカの18

 クラブ所属馬への出資制度が多くの競馬ファンの支持を集めている。各クラブが購入した競走馬の権利を分割し、出資希望者が共同所有。レースの獲得賞金から手数料を差し引いた金額が分配される手軽さから人気となっている。ただ、初心者にはどのクラブが自分にマッチするのか判断が難しいのも事実だ。ということで、今回は競馬評論家の古谷剛彦氏が緊急講義。有力クラブの期待馬をピックアップしてもらった。

【YGGオーナーズクラブ】昨年デビュー馬は、ニーズヘッグが1月の中山ダート1800メートルを6馬身差で逃げ切って1勝クラスでも上位争いを演じると、3月の中山ダート1200メートルで待望の初勝利を飾ったスターファイターも昇級初戦で5着に健闘。いずれも2勝目は間近に迫っている。

 手軽に幅広く競走馬を提供するコンセプトが着実に実を結んでいる印象で、今年のラインアップも楽しみな素材が多い。

 真っ先に取り上げたいのがサトノアスカの18(牝=栗東・寺島)だ。浦河の森本スティーブルで育成され、すでに13―13の調教を消化するなど、本州への早期移動を意識して育成。4月3日に宇治田原優駿ステーブルに到着すると、輸送による熱発もなく6日から乗りだしたように順調なスタートを切っている。父は新種牡馬の中で189頭と最も産駒数が多いドゥラメンテ。叔母に17年ヴィクトリアマイル覇者アドマイヤリードがいる牝系も優秀で、指揮官がクラシックを意識する逸材だ。馬体重は3月26日現在445キロ。

 ゴールドシップを父に持つブーケドロゼブルーの18(牡=美浦・畠山)も注目の好素材だ。同産駒は初年度から重賞勝ち馬を出し、今年もウインマイティーが忘れな草賞を制したように急激な成長力を見せるのが特徴。本馬も当初は脚長で線の細さが目についたが、ここにきて461キロまでビルドアップしてきた。それでも幅はまだ薄く、体高や管囲を考慮するとさらなる充実が見込める。跳びの大きい走りは父譲りの大物感が漂っており、現在ファンタストクラブでさらなる力強さを求めて調教が進んでいる。

 同じくファンタストクラブで育成が進んでいるのがブルーインザスカイの18(牡、父キンシャサノキセキ=栗東・渡辺)。3月に入って少し疲れが見られはり治療を施したが、3月10日から乗り運動を再開。その後は至って順調で、前向きな走りは早くからターフをにぎわせそうだ。今年キンシャサノキセキ産駒はガロアクリークとルフトシュトロームが重賞を制覇。芝、ダートを問わず、距離の融通も利く産駒の活躍ぶりは周知の通りで、本馬への期待も膨らむばかりだ。

 マートンパークの18(牡=栗東・高橋義)は、ドゥラメンテと並ぶ期待の新種牡馬モーリスを迎えた。育成場で聞かれる同産駒の評判は各馬のデビューが近づくにつれ高まる一方。本馬も下河辺牧場では一番早いグループで育成され、3月末で481キロと馬格にも恵まれている。すでに宇治田原優駿ステーブルへの移動も視野に入っており、早いデビューが想定される。

◇ホームページ https://ygg-owners.jp/