【2019年有力クラブ紹介=ひと口馬主のススメ】YGGオーナーズクラブ編

2019年10月28日 12時00分

マートンパークの18

 クラブ所属馬への出資制度が多くの競馬ファンの支持を集めている。同制度はクラブが購入した競走馬の権利を分割し、出資馬の獲得賞金から手数料を差し引いて配当されるため、「オーナーの気分が味わえる!」と人気なのだ。とはいえ、初心者にはどのクラブが合うのかを判断するのが難しい。そんな人に向けて、競馬評論家の古谷剛彦氏がバッチリ指南――。有力クラブの期待馬をピックアップしてもらった。

【YGGオーナーズクラブ】会員との親睦はもちろん、非会員でも参加可能な募集馬検討会の実施など、さまざまなイベントを行う新進気鋭のクラブとして注目されているYGGオーナーズクラブ。現2歳世代は、9月の新馬戦で2着に食い込んだスターファイターがいる。今年の募集馬は12頭。少数精鋭だが、新種牡馬が半数を占め、種牡馬は一切かぶらない、多彩なラインアップとなっている。

 スタッフに話を伺うと、真っ先に名前が挙がったのは、マートンパークの18(牡)だ。ダートで3勝を挙げ、レパードSは5着に健闘したサトノギャロスを叔父に持つ。母はダート1200メートルで2勝したが、近親を含めてダートでの活躍馬が目立つ。しかし、モーリスと配合され、つなぎが柔らかく、芝のスピード競馬にも対応できる印象を強く受ける。8月には馴致がスタートし、下河辺牧場で順調に過ごしている。馬体重は465キロ(9月27日時点)。

 そして、サトノアスカの18(牝)は、新種牡馬の中でも人気の高いドゥラメンテの牝駒。国内で最も活力のあるダイナカール牝系から誕生した2冠馬が、サンデーの血が全く入っていない母との配合で、丈夫な体質と立派な馬格に生まれた。今月2日にBTCを利用する森本ステーブルに移動し、馴致が始まった。この1か月で約20キロも馬体が増え、実がついてきた印象。馬体重は448キロ。

 ブーケドロゼブルーの18(牡)は、初年度産駒が札幌2歳Sでワンツーを決めたゴールドシップの2世代目。母は芝中距離で2勝を挙げ、その兄に地方所属で海外GⅠを制したコスモバルクがいる。ゴールドシップは、レースでの真面目さに多少欠ける印象はあるが、母系が持つ前向きな気性が味付けとなり、本馬はクラシックを意識させる存在感を示している。8月24日にファンタストクラブへ移動し、騎乗馴致はもちろん、ゲートを通すことも行うなど、非常に順調だ。馬体重は422キロ。

 デルマオサキの18(牝)は、ダート種牡馬として不動の地位を築いたサウスヴィグラスのラストクロップ。ヒガシウィルウィンやナムラタイタンなどを輩出しているが、それ以上に牝馬の活躍が目立つのが同産駒の特徴。幅のある体形は、まさに父譲りだ。番組が多いダート短距離で、堅実に駆けるタイプに育つ可能性が高い。馬体重は425キロと小柄だが、まだ体は幼く、今後の成長が楽しみだ。

◇ホームページ https://ygg-owners.jp/