【NHKマイルC】パクスアメリカーナこそ王者に求められる「一貫型ラップバランス」の持ち主

2018年05月04日 21時00分

パクスアメリカーナ

【NHKマイルカップ(日曜=6日、東京芝1600メートル)新ヴァージョンアップ作戦】先週の天皇賞春を○▲◎で見事射止めて絶好調の明石尚典記者が挑むのは春の3歳マイル決定戦、第23回NHKマイルC。注目したのは時計的に最もハイレベルのアーリントンC組だが、決め脚だけでは乗り切れない近年の傾向から、府中の大舞台を制する決め手となったのは“ラップバランス”。明石記者がロックオンした馬は…。

 一般的なイメージは500メートルを超える直線での決め手比べ。ついつい瞬発力に軸足を置きたくなる府中マイルだが、過去5年で最速上がりをマークした馬は2着が最高。1分32〜33秒台の高速決着がデフォルトとなりつつある現状では、たとえ府中といえども瞬発力だけで乗り切れるほど甘くはないということか。

 3歳マイル王の座を手繰り寄せるには一芸(瞬発力)ではなく総合力の高さが必要。GI特有の激流に身を任せながらも、自身前後半3ハロンラップ合計69秒台をきっちり叩き出せる。そのバランス感覚こそが王者に求められるスキルと言えよう。

 軸選びは1分33秒4のレースレコードが飛び出したアーリントンC組から。今年から施行時期が繰り下がったため正確な比較は難しいものの、同じ日の9ハロンの1000万下をマイル換算した1分34秒1を0秒7も上回れば額面通りの評価でOK。2ハロンごとの分割ラップも23秒2〜23秒6の一貫型なら、本番の激流にも十分耐えられるハイレベルラップだ。

 権利取りに成功した3頭の中で最も食指が動くのはパクスアメリカーナ。コンマ1秒差の2着に敗れたとはいえ、自身前後半3ハロンラップ(35秒3→34秒4)は勝ち馬タワーオブロンドン(同35秒5→34秒2)とピタリ一致の69秒7。これなら展開ひとつで逆転のシーンが描ける。

 2走前の500万下Vではケイアイノーテックを一蹴。現3歳世代で最もハイレベルだったマイル戦=朝日杯FSの上位組と互角以上の戦力値とみれば、おのずとマイル王の座が視界に入ってくる。初の大舞台といえども不安より期待の方が大。混戦模様のマイル路線に平穏をもたらすのはこの馬だ。

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