【天皇賞・春:東西記者徹底討論】現役屈指の長距離砲アルバートか阪神大賞典VでパワーUP確信したレインボーラインか

2018年04月25日 21時32分

本格化ムードのレインボーライン

【天皇賞・春(日曜=29日、京都芝外3200メートル)東西記者徹底討論】阪神大賞典、日経賞、大阪杯…。前哨戦を終えても、確固たる勢力図が見えてこないまま迎える第157回天皇賞・春。古馬長距離最強を決する一戦で最大のポイントになるのは果たして!? 大混戦だからこそ、「独創」荒井&「馼王」西谷の予想センスが問われることになりそうだ。

 荒井敏彦(東スポ):やっぱり何をやってもダメだわ。

 西谷哲生(大スポ):ほう、自虐とは珍しいですね。先週も例によって散財したんですか?

 荒井:それも含めて仕方がないんだ、今は。オマエだってそうだろ?

 西谷:えっ? ボクはまあ、それなりにボチボチ…。

 荒井:んなわけないだろ。みんな五月病になってんだからさ。一人だけズルいぞ。

 西谷:五月病って…。まだ5月でもないし、何より入社して20年近いオッサンが使うワードではないでしょ。無理やりな不調理由を見つけるのはやめてくださいよ。

 荒井:年中五月病は症状に気付かないってか。お大事に。

 西谷:開き直って他人を陥れる作戦は通用しませんから。要は心の持ちようですって。今週こそ儲けてスッキリと連休を迎えましょうよ。

 荒井:キタサンブラックもサトノダイヤモンドもいない天皇賞・春なら、脳内を3年前に戻せば当たるかな。

 西谷:3年前もバリバリのオッサンですけどね。

 荒井:オマエも立派なオッサンだろうが。結局、狙い馬は何なんだよ。

 西谷:マラソンランナーの◎アルバートの出番ですよ。

 荒井:阪神大賞典(4着)が末脚を計ったような競馬。確かに変わり身が期待できるわな。

 西谷:ステイヤーズS3連覇を達成した現役屈指の長距離砲です。天皇賞・春は一昨年が6着、昨年は5着に終わってますけど、キタサンブラックが道中のペースを緩めず、この馬には少し忙しい競馬でした。今年は3200メートルが初めての人気馬が多いし、流れはこの馬向き。昨年のダイヤモンドSなんて58キロを背負って、上がり33秒4で突き抜けましたからね。あの爆発力が発揮されれば…。春の盾を有する資格は十分に持っています。

 荒井:同じような考え方でオレはレインボーライン◎。昨年の12着はまさにキタサンブラックありきの結果。強い馬と戦い続けてきた経験が実を結ぶ時だろ。

 西谷:阪神大賞典の勝ち時計3分03秒6は過去10年で昨年のサトノダイヤモンドに次ぐ好タイム。王道の前哨戦らしく、勝ち馬は3年連続で本番でも馬券になってますから。確かに重い印は外せません。

 荒井:馬体増(10キロ)でも太い感じはなかったし、踏み込みが力強く、パワーアップしていた。3コーナー過ぎからの早めスパートでの押し切りは、このレースにおける勝ちパターンの一つ。本番を前に戦法が増えたのも大きいな。

 西谷:トーセンバジルも要注意ですね。初めての海外遠征だった昨年暮れの香港ヴァーズで凱旋門賞2着馬ハイランドリールの3着。課題だったトモの緩さが解消するにつれ、成績も着実に上向いてきました。リーディングを爆走する藤原英調教師が「成長を感じる。ここは狙っていきたい」と皐月賞(エポカドーロ)に続いて勝負モード。混戦になった時のこの厩舎は本当に怖いですよ。日経賞(5着)は緩い馬場に泣かされただけですから。

 荒井:阪神大賞典2着のサトノクロニクルも京都に替われば、レインボーラインとの差は詰まるかもな。

 西谷:う~ん、それはどうですかね。1週前追い切りでは道中行きたがっているように見えましたし、ゴールで差し返される感じになっていたのも気になります。58キロも課題ですし、押さえが妥当なところでは。

 荒井:3歳時に58キロを背負う機会はまずないからな。京都の下り坂を上手に使える馬だから、オレはあまり心配してないけど。

 西谷:唯一のGI馬シュヴァルグランの名前が出てきませんね。ボクは押さえましたけど、ひょっとしてノーマーク?

 荒井:いや、とっても怖い単穴候補だ。レコードの0秒2差2着だった昨年だけ走れば、まず勝ち負けなんだからな。ボウマンもこの馬に合わせて来日してくるし、大阪杯13着惨敗は叩き台と割り切る手はある。

 西谷:阪神大賞典のクリンチャーは最初のコーナーで折り合いを欠いていましたが、それでも地力で3着に踏ん張った。中間は折り合い重視の調整。前回のようなことはないと思いますが…。盾男・武豊が乗れなくなったのは痛恨です。

 荒井:ガンコは昨年暮れの江坂特別が芝での初勝利。ずっとフロック視されたまま、ここまで上り詰めた感じだけどな。日経賞はラスト150メートルくらいまで右手前のまま走っていたように、それだけ余裕があったということ。今年のメンバーなら大仕事をしても驚きはないな。