オンワードシェルタが勇退の新川師に花添える

2013年02月08日 09時00分

【トレセン発秘話】昨年11月の京阪杯騎乗を最後に静かにステッキを置いた安藤勝己は別として、騎手にしろ調教師にしろ現役を退く直前というのは競馬で活躍することが実に多い。

 河内洋調教師はジョッキー最後の日(03年2月23日)に京都で4勝2着3回と大暴れしたし、高橋隆元調教師はトレーナー生活最後のレースとなった昨年2月の中山・ブラッドストーンSをニシオドリームで見事Vで飾っている。吉岡八郎元調教師は一昨年2月、厩舎最後の出走日にファイナルパンチというそのものズバリの馬名の馬を人気薄(8番人気)で勝たせたこともあった。

 リタイア直前であれば、最後にもう一花と思う本人の気持ちは強いし、厩舎スタッフなど世話になった周囲の人間が引退に花を持たせようと馬を必死に仕上げるという側面もある(前出の河内騎手現役最終日は各厩舎が期待馬を揃え、10鞍全て3番人気以内)。

 さて、定年まであと1年を残して今月いっぱいで勇退が決まっているのは新川調教師。今年まだ0勝だが、かつて新川厩舎で穴馬券を取ってきた新聞記者の間では「厩舎解散前になにか大駆けする馬がいるんじゃないか」と言われている。で、坂路野郎がその該当馬とひそかににらんでいるのが今週の土曜京都4R・障害オープンに出走するオンワードシェルタだ。「今週稽古に乗った黒岩は久々を使って動きが良くなっている、と言っている。飛越はうまいし、勝ち負けになると思っているんだけど」とは担当の山本助手。もう1頭の担当馬は先週タイムオーバーになっており、実質これが新川厩舎最後のレース。勇退前の一発…数々の穴馬券で新川厩舎にお世話になってきた坂路野郎にとっては逃すことができないレースだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)