【皐月賞】キタノコマンドールは正真正銘「本物」なのか

2018年04月13日 21時01分

本紙に“コマネチ”ポーズをサービスしてくれたM・デムーロ

【皐月賞(日曜=15日、中山芝内2000メートル)】競走馬ファンドサービス「DMMバヌーシー」の派手なプロモーションによる「話題先行感」の否めなかったキタノコマンドールだが、新馬戦→すみれSを無傷の連勝と堂々たる戦歴を築き上げてしまえば…。もともと生産、厩舎、鞍上など、すべての要素が超一流だけに“正統派”にも見えてくる。果たして皐月賞最大のキーホースは正真正銘「本物」なのか!?

「能力が高いのはもちろん、一戦ごとの上昇度がすごい。王道を歩んできた馬たち相手にどこまでやれるか、不安より楽しみの方が大きいね」

 管理する池江調教師が期待を寄せるのは当然として、注目すべきは“前任者”の福永もまた大きな可能性を示唆している点だ。

 手綱を取った前走のすみれSを振り返り、「なかなかできない勝ち方。レースラップが上がるなかで、あれだけの加速は重賞級の馬にしかできない」。結果的にワグネリアンを選択する形にはなっているが、「本当に体が2つ欲しいですよ(笑い)。うまく流れがかみ合えば、GIでも上位争いできると思う」との弁は決して“リップサービス”には聞こえない。

 一方、最終追い切りに騎乗した新パートナーのミルコ・デムーロも「本当にいい状態。一番の良さは瞬発力と感じました。乗り味もいいし、折り合いも問題ない」。前日の本紙1面に“コマネチ”ポーズのサービスまでしてくれたのが、何よりの手応えの証し?

 そもそも、ここまでのストーリー自体が神がかっている。DMMバヌーシーがセレクトセールで初めて競り落とした馬に、本紙客員編集長のビートたけしが名付け親となり、あれよあれよという間にクラシックの舞台へ。友人の馬主の仲介で、たまたまキタノコマンドールのセレクトセールに立ち会った福永は「初めて購入した馬が皐月賞に出るなんて、漫画みたいな話ですよね」と驚きを隠せない。

 先日の記者発表会で初めて「世界のキタノ」と対面したデムーロは「僕は競馬では緊張しませんが、あのときはメチャクチャ緊張しました! 映画ではすごく怖そうでしたが、会ったら優しくてビックリ」と心酔。

 走って当然の好素材は持って生まれた運もハンパではない。皐月賞「V4男」とのコンビもまた“持ってる馬”が引き寄せたのかもしれない。