【皐月賞・東西記者徹底討論】ステルヴィオの差しかジャンダルムの一発か

2018年04月11日 21時32分

ステルヴィオは使われた上積みが伝わってくる

【皐月賞(日曜=15日、中山芝内2000メートル)東西記者徹底討論】4戦無敗の2歳王者ダノンプレミアムの回避で風雲急を告げる牡馬クラシック幕開けの第78回皐月賞。空位となった王座に就くのは果たしてどの馬か――。ストロングポイントを「差し脚」に置いた「独創」荒井と「立ち回り」とした「馼王」西谷。軍配はどちらに上がる!?

 西谷哲生(大スポ):ダノンプレミアムの回避は本当に残念です。これで皐月賞は一気に混戦ムードになってきました。

 荒井敏彦(東スポ):そうか? もともと素質の高い馬が揃っていたから、ド本命が抜けても、勢力図がガラリ一変とはならんだろう。

 西谷:で、先輩はダノンプレミアム以外に負けてないステルヴィオ◎ですか。理屈で考えれば、この馬なんでしょうけど、そううまくいきますかね?

 荒井:スプリングSのレースラスト2ハロンが12秒2→11秒8。番手で流れに乗ったエポカドーロ(2着)が再加速したんだから、前を捕まえるのはそう簡単ではなかった。着差はわずか「ハナ」でも、内容はそれ以上に評価できる。

 西谷:う~ん、やっぱり前走を見ても、エンジンのかかりが少し遅いところがありますからね。少なくとも中山がベストという感じはしません。

 荒井:以前より道中のポジションは取れていただろ。本番につながる競馬がちゃんとできていた。中間の過程を振り返っても、明らかに余裕残しの仕上げだったからな。叩いた今回は追走にももっと余裕が出るんじゃないか。距離延長に関してはまったく問題ないしな。

 西谷:ボクは◎ジャンダルムの一発に期待します。とにかく器用な立ち回りが持ち味で、内からスパッと抜けてきたデイリー杯(2歳S)がその好例。多頭数の中山内回りで、他の有力馬が大きく外を回る形になれば、チャンスありだと思いますね。

 荒井:器用な立ち回りはオレも評価しているけどな。本質的にはマイラーって気がしないでもない。

 西谷:2000メートルも経験を積むごとに対応できるようになっています。ホープフルS(2着)では力むところがありましたが、2度目の弥生賞(3着)ではスローな流れでもリラックスして走れてましたからね。3度目の今回はさらに対応力が上がるはずです。

 荒井:対抗はワグネリアンで一致か。弥生賞(2着)はダノンプレミアムには完敗だったけど、折り合いはついていたし、上がりは最速をマーク。やはり学習能力は高い。こちらもステルヴィオ同様、ダノンプレミアム以外には負けていない馬。戴冠の資格は十分だ。

 西谷:パドックからテンションが高かったのが気になりましたが、それでも格好をつけるんだから改めて能力の高さを感じました。ひと叩きしたことで精神的にいい方に出れば、突き抜けてもおかしくはないですよね。

 荒井:1週前の動きも上々だったんだから、素直に上積みの方が大きいだろ。

 西谷:穴馬にはスプリングSの2着馬エポカドーロを指名します。コース問わずで結果を出せているようにメンタルが強いので、モマれる形になっても対応できるはず。緩かったトモも少しずつしっかりしてきましたし、(目下リーディング独走中の藤原英)キュウ舎の勢い込みで怖い存在です。

 荒井:さっきも触れた通り、前走は最後にギアが上がっていた。大崩れしないタイプだろうな。

 西谷:ジェネラーレウーノは前走の京成杯(1着)にしても、まだ真面目には走っておらず、能力だけでここまで上がってきた印象です。ぶっつけローテ、同型のさばきが課題になりますね。

 荒井:ほかではタイムフライヤーの巻き返し。若葉S(5着)は案外だったが、個人的には仕上げが手緩かったようにも見えた。中山に替われば、GI(ホープフルS)勝ちの実績からも、ノーマークにはできない。

 西谷:レース後の回復が思ったよりスローだったようで、1週前追いのラストの反応はもうひとつでした。一変までは難しいかもしれませんよ。それなら無敗のキタノコマンドールに印を回しておきたいですね。

 荒井:すみれSで負かした相手がなぁ…。現状では人気先行の感もあるし、オレは消しでいく。