【桜花賞】マウレア 絶望的ではないチューリップ賞「0秒3差」逆転

2018年04月06日 21時02分

武豊を背に最終追い切りに向かうマウレア

【桜花賞(日曜=8日、阪神芝外1600メートル)新バージョンアップ作戦】4戦無敗のラッキーライラック断然ムードで迎える牝馬第1冠の「第78回桜花賞」。数字的に〝反抗〟は難しい状況ながら、一本かぶりの人気馬完敗の近3年、ディープインパクト産駒の圧倒的戦績から新VU作戦の明石尚典記者は◎マウレアで大勢逆転を狙う。

 普通に考えれば、チューリップ賞で好発進を決めた2歳女王ラッキーライラックで鉄板の鞍。マイル戦で走るごとに時計を詰め、ライバルたちとの差も拡大。死角なしのジャッジは当然だろう。それでも頭をもたげるのがルージュバック、メジャーエンブレム、ソウルスターリングの姿。ここ3年は単勝1倍台の支持を集めた大本命が苦渋を味わっているのもまた現実だ。独走状態のラッキーライラックとて足をすくわれる可能性は決してゼロではない。

 そこで気になってくるのがディープインパクト産駒の存在。桜の舞台は初登場の2011年からV4。昨年こそ途切れたが、15、16年も2着確保と6年連続で連対馬を送り出している。阪神外回りと抜群の相性を誇る大種牡馬の産駒になら、逆転の夢を託す価値はあると判断した。

 複数エントリーからチョイスしたのがマウレア。阪神JF、チューリップ賞とラッキーライラックに連敗中も、自身前後半3ハロン合計の差は両レースともわずかに0秒3。70秒1→69秒7と年をまたいでパフォーマンスを上げてきた女王に対して、マウレアもまた70秒4→70秒0と同じ分だけパフォーマンスを上げている。

 この0秒3差が決して絶望的な差でないことは1世代上の結末を見れば明らか。現4歳世代の旗頭といえば“怪物娘”ことソウルスターリング。合計70秒1を叩き出した阪神JFでリスグラシュー(71秒1)、レーヌミノル(70秒8)を圧倒。2歳女王の座に就いて迎えたチューリップ賞では驚異の合計69秒2。トライアルでグッとパフォーマンスを上げて盤石の態勢をアピール…と、まるで今年のラッキーライラックを思わせる“怪物娘”の桜花賞の結果が3着(レーヌミノル=1着、リスグラシュー=2着)なのはご存じの通りだ。

 本来ならば追いつかれるはずのない2頭にあっさり逆転を許した。数字で圧倒しても、何が起こるか分からないのがクラシック本番の怖さであり面白さ。ましてや0秒3の差などディテールひとつでひっくり返る。少なくとも下馬評ほどの力差はない、というのが当欄の見立てだ。