【ドバイ国際競走・シーマC】4着レイデオロの評価は下がらない

2018年04月04日 16時30分

【ドバイ国際競走:TPC秋山響氏の総括】過去最多14頭の日本馬が参戦した3月31日のドバイワールドCデー。結果はご存じの通り、日本馬の優勝はゼロ。ターフで前年覇者ヴィブロスが“銀メダル”を獲得したのが最高成績だった。馬券が発売されたGI・4レースをTPC・秋山響氏が徹底分析する。

 メインのGIドバイワールドカップ(ダート2000メートル)は、サンダースノーの逃げ切り。逃げタイプのこの馬にとっては極めて不利な大外枠を引いて、内に何が何でも逃げたいノースアメリカが入ったことで予想では軽視したが、そのノースアメリカがまさかの出遅れ。これで様相は一変、サンダースノーにとって単騎逃げという絶好の展開になった。ただでさえ逃げ有利の馬場に加え、前半1000メートル通過はノースアメリカが逃げ切った前哨戦のGIマクトゥームチャレンジラウンド3より1秒81も遅い1分02秒23。逃げ切ったのもうなずける。

 一方、GIドバイゴールデンシャヒーン(ダート1200メートル)は先行有利の馬場バイアスに反し、逃げたジョーダンスポートが沈み、追い込んだマインドユアビスケッツが勝利したが、これはペースが速すぎたせい。ジョーダンスポートは前走のGIIIマハブアルシマールで逃げてコースレコードをマークしたが、その時より前半600メートル通過が0秒81も速かった。実力ナンバーワンのロイエイチはゲートの出がいまひとつ。終始外を回るというロスの多い競馬をしたことも勝ち馬には味方したといえそうだ。

 GIドバイターフ(芝1800メートル)はベンバトルが快勝。前走のGIジェベルハッタではロイエイチと同じように出遅れ→外を回るという競馬で2着だったが、今回は枠にも恵まれて好位でロスの少ない競馬。2着ヴィブロスを筆頭に日本馬もいい脚を使ったが、先行して同じような脚を使われては届かない。

 最後にGIドバイシーマクラシック(芝2410メートル)は、予想でも警戒していたホークビルの逃げが決まった。メイダンの芝2410メートルは逃げ切りが難しいというデータがあるが、さすがにこの日のようなスピードの出る馬場で楽に逃げられてしまっては後続は差せない。1~3着は道中の位置取りのままだった。

 今回の着順がそのまま実力を表しているとは思えず、スローペースで折り合いが難しかった3着クロスオブスターズと4着レイデオロ、それに内枠がアダになって動けなかった6着モズカッチャンも、評価を下げるような走りではなかった。