【桜花賞・東西記者徹底討論】無敗女王ラッキーライラックを撃破するのは2頭のディープ産駒

2018年04月04日 21時31分

タフな競馬を経験したアンコールプリュ(手前)

【桜花賞(日曜=8日、阪神芝外1600メートル)東西記者徹底討論】牝馬クラシック第1弾・第78回桜花賞は、無敗の快進撃を続けるラッキーライラックの「1強」か、シンザン記念で牡馬を一蹴したアーモンドアイを加えた「2強」なのか…。どちらにしろ、「両刀」山口&「馼王」西谷は、上位人気2頭の本命拒否で攻めまくる。ともに妙味十分のディープインパクト産駒で勝負だ。

 西谷哲生(大スポ):今年の桜花賞は勢力図が分かりやすいですね。ラッキーライラック、アーモンドアイの2強。これにチューリップ賞の上位組が続く形です。

 山口心平(東スポ):ラッキーライラックの1強って声の方が大きそうだけどな。いずれにせよ、本命党はそう悩まずに済むだろ。ひとひねりするなら、必然的に他路線組になるよなぁ。

 西谷:先輩の穴党キャラはブレないですねぇ。

 山口:いつの時代も「第3の勢力」がいてこそ盛り上がるもの。若貴時代の曙、ケンシロウVSラオウに対してのトキ、キミの興味があるところでは胸派とお尻派に対する脚派みたいなもんだな。

 西谷:なるほど、分かりやすいですね。でもボクはどちらかといえば、うなじ派で…。

 山口:実際の嗜好はどうでもいいんだよ。とにかく非王道路線にかけるオレはアンコールプリュ◎だ。ここ2戦は1400メートルで相応の結果を出しているが、スタートがそれほど速くない点や追えば追うだけいい脚を使う点から、距離はもっとあった方がいい。実際に新馬勝ちしたように、直線の長い阪神外回りのマイルはピッタリ。

 西谷:その得意舞台のはずのチューリップ賞を使わなかった時点である意味、勝負付けが終わってるんじゃないですか?“逃げた”とも取れるわけですから。押さえで十分でしょう。

 山口:結果的にフィリーズレビュー(2着)を使ったのは強みにもなりうるぞ。あんなタフな流れを経験している別線の有力どころは他にいないからな。近年はちょっと薄れてきたが、「桜花賞はディープインパクト産駒から」って“金言”を思い出すべきだ。

 西谷:ディープ産駒で狙うなら◎プリモシーンでしょ。フェアリーSは中山マイルで不利とされる外枠からの発走。その中でラスト4ハロンすべて11秒台の厳しい流れを、外から押し切ったんですから、着差以上に強い内容でした。

 山口:クイーンC勝ちのテトラドラクマとのマッチレースになった未勝利勝ちも含め、注目の一頭ではあるけどな。そのフェアリーSからのぶっつけ参戦は常識的には割り引きが必要だ。

 西谷:2014年のレッドリヴェール(阪神JF勝ちからの直行で桜花賞2着)の例もありますから、その点は能力でカバーしてくれるでしょう。前走は前日の古馬1000万と同タイム。しかも勝ち馬ゴールドサーベラスは次走で1600万(幕張S)も連勝しましたからね。賭けてみる価値は十分あります。

 山口:○ラッキーライラック、▲アーモンドアイは一致か。まあ、順当ならこうなるよな。ラッキーライラックのチューリップ賞は時計、内容とも秀逸。軽く促されただけで、余力十分にラスト2ハロン目の10秒7に対応するんだから文句のつけようがない。

 西谷:能力的には2強でも、ローテ的には1強でしょう。桜の最重要ステップをトライアル仕様でアッサリ勝ち切ったのはポイント高いですよ。

 山口:唯一の懸念材料は、これまで軽い決着が多い点。重箱の隅をつつくようなマイナス材料ではあるがな。

 西谷:尻尾を上げ気味に走るのも少し気になります。オルフェーヴル産駒ですし、気性的な面では付け入る隙もゼロではないのでは。

 山口:一方のアーモンドアイはシンザン記念が圧巻の走り。ラスト3ハロン12秒1→11秒7→11秒5の加速ラップを外から差し切ったのだから、GI即通用の素材なのは間違いない。

 西谷:あとはぶっつけ参戦がどうかでしょうね。まあ、あまり言うと、自分の本命の批判にもなりますが…。

 山口:速い時計の実績がないこと、ゲート難で大味な競馬しかしてないことも突っ込みどころではあるがな。まあ、エンジン性能が違う可能性も十分。アッサリ勝つようなら相当な大物だよ。

 西谷:あとはチューリップ賞2、3着のマウレアとリリーノーブルですね。前走で勝ち馬に全く抵抗できなかったのは減点ですが、押さえには入れておかないと。

 山口:着実に力をつけてきたレッドサクヤも侮れないぞ。少し上がりのかかる決着なら出番があっていい。