【ドバイ国際競走】レイデオロ藤沢和調教師 9年前の借りをダービー馬で返す

2018年03月29日 21時30分

左から山本英俊オーナー、藤沢和調教師、安藤勝騎手(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】藤沢和雄調教師がタイキブリザードで2年連続ブリーダーズCに挑戦したのは1996、97年。当時、私も太平洋を越えて応援がてら取材に訪れたが、あれからもう20年がたった。日本人ホースマンの海外挑戦の考え方も、あのころとはまるで違い、まさに隔世の感がある。

 私の記憶が定かなら、最初のブリーダーズC挑戦で13着に大敗した時、日本の若きリーディングトレーナーは「現地の水が合わなかったかも…」と唇をかんで吐露。翌年に再挑戦する際は日本から大量の水を現地に持ち込んだはずだ。

 しかし結果は、またしても出なかった(6着)。

 するとその翌年、タイキシャトルでフランスに遠征する際には「一度現地(フランス)の水を先に日本に持ってきて、日本にいるころから少しずつ飲ませるのも手かもしれない」と語った。このような経験と発想の末、タイキシャトルはフランスでGIを勝利したのである。

 あれから20年。ダービートレーナーになった藤沢和師はドバイにそのダービー馬レイデオロを送り込む。師にとってドバイは2009年にワールドCに挑んで8着に敗れたカジノドライヴ以来。アメリカの借りをフランスで返したように、ワールドCの借りをシーマクラシック(土曜=31日、メイダン競馬場=芝2410メートル)で返してくれることを願いたい。