【大阪杯】4頭出し池江軍団を徹底精査 イチ押しはアルアイン

2018年03月27日 21時31分

久々を叩いて充実一途のアルアイン

 高松宮記念に続くビッグレースは昨年からGIに昇格した第62回大阪杯(日曜=4月1日、阪神芝内2000メートル)。ポスト・キタサンブラックはどの馬か? 古馬中距離王を決める仁川決戦は、GI馬3頭を含む4頭出しの池江泰寿厩舎がカギを握っているのは言うまでもない。最も手応えがあるのは最強世代の一頭でGI・2勝のサトノダイヤモンド? 陣営に密着取材を敢行した本紙特捜班のイチ押しは昨年の皐月賞馬アルアイン。果たしてその根拠は――。

 大阪杯に豪華4頭出しで臨む池江軍団。過去に3頭出しの2011年有馬記念で1、3、5着(オルフェーヴル、トゥザグローリー、トーセンジョーダン)など、多頭数出走でも何度も結果を残している。当然、今回も同様で4頭の精査が馬券攻略の大きなカギとなりそう。果たしてどの馬が一番“買い”なのか。多頭数出しは馬主も複数で“序列”を陣営が明言しづらいが、適度な忖度?と徹底取材で答えを探ってみた。

 実績なら菊花賞&有馬記念を制したサトノダイヤモンド。力をフルに発揮すれば、この馬が大阪杯の大本命で間違いないが、昨秋のフランス遠征から本来の走りが影を潜めている。池江調教師は国内復帰戦となった前走の金鯱賞をこう振り返る。

「3着でしたが、最後に底力を見せてくれた。さすがですね。クリストフ(ルメール)も引き揚げてくるなり“リアルダイヤモンドが帰ってきた”と言ってくれた。フランスで大敗したことでメンタル面を心配していたが、その部分が大丈夫だったのは明るい材料。一気に視界が明るくなった」

 完全復活へ向け手応えは上々。凱旋門賞15着大敗の一因とされる“ノドの不安”についても「レース後の息遣いは良かったし、内視鏡でも何ともなかった」とひと安心の様子。本来の状態に近づきつつあることは間違いないが、一方でトレーナーからこんな発言もある。

「(復活の)足を引っ張っている原因がはっきり特定できていない」

 フランスでの2戦は欧州のタフな馬場とノドの不安…この2つが主な敗因とされていたが、帰国後も調整が上がり切らない背景には“別の理由”があるという。それでも「原因は絞れつつある。精神面ではなく肉体的な部分ですね。それをどう改善していくか。専門家の意見を聞きながらやっているところ」と同師は前を見据えるが、状態面にモヤモヤが残る現状では主軸としては推しづらい。

 では、金鯱賞で2着とサトノダイヤモンドに先着したサトノノブレスは? 池江調教師は「2~3年前なら押し切っていた。年齢の割に馬は若いが、それでも年を食った感じはある」とやや辛口のジャッジ。スローペースが味方したのは明白で本番での上位争いは厳しいかもしれない。

 昨秋のマイルCSの覇者ペルシアンナイトについても「前走は中山の開幕週の馬場。前が飛ばしても止まらない傾向にあり、後ろの馬には展開が厳しかった」と力負けではないことをアピールしたが、1800メートルの距離については「マイルの切れ味が影を潜めていた」。さらに1ハロンの延長は大きな課題となりそうだ。

 池江勢4頭の中心には皐月賞馬アルアインを推す。今年初戦の京都記念は2着に敗れたが「本質的には良馬場がいいタイプ」。重馬場で能力全開とはいかなかったことは明らかで、体にも余裕があったことを考えれば「最高のステップになった」。

 もちろん使った上積みは大きく「前回は追い切りの時にエキサイトしていたが、使ったことでだいぶガスが抜けて、いい意味で落ち着きが出てきた。体も引き締まっている」と目下の充実ぶりを伝える。

 以前に騎乗したルメールがこの馬を「オートドライブ」と評したように操作性も抜群。初の阪神内回りにも不安は全くない。仕上がり、舞台設定など、十分に条件が揃ったアルアインが大阪杯の池江勢のエースだ。