【日経賞】ガンコ 障害効果でガラッと変わった走りなら強敵相手でも!

2018年03月23日 21時00分

追い切りでも極悪馬場の中、好タイムを叩きだしたガンコ

【日経賞(土曜=24日、中山芝内2500メートル=1着馬に4・29天皇賞・春優先出走権)栗東トレセン発秘話】「障害効果」という言葉がある。障害競走の練習、もしくは実戦を経験することで、馬が力をつけ、平地競走においても、それまでより高い競走能力を発揮するようになることを指す言葉だ。

 よく言われる具体的な効果は、飛越をこなすことによってトモに力がつく肉体面での変化だが、精神面にも障害効果はあるようだ。

「飛越を練習することで気持ちが前向きになって馬に自信がつく。これも意外と大きな効果」とは、かつて障害騎手として鳴らした松元厩舎の金折助手。土曜中山の日経賞に出走するガンコもメンタル面での障害効果が少なからずあったようだ。

「障害をやるとなれば、自分から前向きになって飛越をクリアしないといけないわけですから。以前は前向きさに欠けた馬でしたが、障害練習をしてから自分から進むようになりました。そこは障害効果なんでしょうね」(担当の中村助手)

 ガンコが障害練習を始めたのは、昨秋の1000万下で2走続けて2桁着順の惨敗を喫したことによる。その後の成績が江坂特別(1000万下)1着→日経新春杯3着→松籟S(1600万下)1着。まさに障害効果で走りがガラッと変わったといっていい。

 ちなみにこのガンコという馬、日経新春杯だけでなく、前走の松籟Sもまた重賞レベルの走りだった。重馬場だったため、勝ち時計2分28秒2の価値は分かりづらいが、ラスト1ハロンを省いた2200メートル時点での走破タイムは2分16秒0。この数字は同日の京都記念の勝ちタイム2分16秒3(クリンチャー)を上回る。

 極悪馬場だった21日の坂路で余裕を持ってラスト1ハロン12・5秒と抜群の切れ味を見せたのもまた障害練習のたまもの? 強敵相手の日経賞でも勝ち負けを演じてしまうなら、まさに“本物”だ。