【高松宮記念】亡き親友の「鞍」と一緒に戦うミナリク騎手

2018年03月22日 21時30分

フィリップ・ミナリク騎手=平松さとし撮影

【平松さとしの重賞サロン】昨年のジャパンCではダニエレ・ポルク騎手とともに日本とドイツを往復したフィリップ・ミナリク騎手。

「ダニエレはドイツでは同じ厩舎の先輩後輩になったこともあり、とても仲良くしていました。調教場から競馬場までもよく2人で車を運転しながら往復したものです」

 そんな親友はジャパンCの騎乗を最後に、今年1月、病気により他界した。

「まだ34歳。これからのドイツのリーディングを狙える才能の持ち主でした。ニュースを耳にした時には、ひと晩泣き明かしました」

 イタリアで営まれた葬儀にも駆けつけると、未亡人から故人のイニシャル入りの鞍を託された。

「日本で乗るのは彼の夢でもありました。だから僕は今回の来日に彼の鞍を持ってきました」

 18日現在でJRA8勝、地方1勝という成績に次のように語る。

「思った以上に勝たせていただいています。パドックで鞍のイニシャルを確認して“見守ってくれ!”と声をかけることがあります。現在の好成績は彼が一緒に戦ってくれているからだと思っています」

 そんなミナリク騎手は今週末の高松宮記念(日曜=25日、中京芝1200メートル)でネロに騎乗する。

「中京で乗るのは初めてだけど、GIということでワクワクしています」

 大舞台でもきっと親友が空の上から見守ってくれることだろう。