【フラワーC】栄光も無念も味わったオルフェの娘ロックディスタウンに巡りあった池添に期待

2018年03月15日 21時31分

13年フランス遠征した池添騎手。右はペリエ(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】オルフェーヴルの主戦だった池添謙一騎手。当時32歳の若さで3冠を制覇してみせた。思えばそれ以前にも圧倒的1番人気タップダンスシチーを差し切ったスイープトウショウでの宝塚記念勝ちや、デュランダルでの目の覚めるような追い込みでのGI制覇、オルフェーヴルの全兄ドリームジャーニーを駆っての宝塚&有馬記念の両グランプリ勝利。勝負強さには定評のある騎手だった。

 ところが2012年にオルフェーヴルが凱旋門賞へ挑む際には無念の乗り替わりを告げられる。「フランスでの経験を考慮」という理由で、地元のC・スミヨンに鞍上を譲ることになったのだ。これを受け、翌13年は春のうちからフランスへ遠征。かの地で騎乗してみせた。しかし、無情にもその年も凱旋門賞だけは乗り替わりとなってしまう。

 当時、私も彼の戦いを応援するためフランスまで行ったが、乗り替わりが発表された時の落胆したさまにはかける言葉もなかったものだ。

 それでもそういった経験は絶対に無駄にはならない。それは彼自身が一番よく分かっていることだろう。だからこの春には単身美浦トレセンへ乗り込んだのだと思う。

 早速その成果と言えるのが、今週のフラワーCのオルフェーヴル産駒ロックディスタウン騎乗。美浦に来ていなければこの依頼はなかっただろう。期待したい。