【フィリーズR】アリアの強みは「相手なりに走ってくれそうな期待感」

2018年03月09日 21時01分

洗い場でもヤンチャな面を見せるアリア

【フィリーズレビュー(日曜=11日、阪神芝内1400メートル=3着までに4・8桜花賞優先出走権)得ダネ情報】アリアのデビューからの成績は1、3、2、9、6、1着。印象的には地味なことこの上ないが…。栗東得ダネ班が実質的には「まず凡走はない馬」と強気に推してくる理由とは果たして!?

 いわゆる厩舎コメントで「とにかく無事にレースを迎えられれば」といったセリフを目にする機会は少なくなかろう。サラブレッドという生き物はそれだけ繊細。脚元に不安を抱えながら競走生活を続けている馬はザラにいるし、無事に出走できたとしても、レースで不利なく、スムーズにいくとは限らない。

「今までいろいろあった馬なんだ」と感慨深そうに切り出してきたのはアリアの大久保助手。昨年6月のデビューから8か月半…数々のアクシデントに見舞われたそうだ。

「昨夏の北海道では脚をぶつけるアクシデントがあったし、秋は使うつもりだったアルテミスSを打撲で使えず…。まだまだあるよ。白菊賞(9着)はジョッキーが直前で乗り替わり(主戦の丸山が前日の競馬終了後に腱鞘炎が判明したため、当日は全鞍チェンジ)。2走前のつわぶき賞(6着)にしても、スタート直後に“よく落馬しなかったな”ってぐらいつまずいてアブミが外れるアクシデントがあったんだ」

 過去に調教が順調にいき、なおかつ実戦でもスムーズに運んだレースがほとんどない? ここ3走でいえば、前走のなずな賞が唯一、条件を満たしたレース。要は上がり最速の脚で突き抜けた前走の姿こそがこの馬本来のポテンシャルなのだ。

 今回、強く推すのはもちろん、この中間も調整過程が順調だからこそ。

「前走後に3週間ほど放牧に出して、残りの3~4週を使ってトレセンで仕上げる形。牧場でも乗ってくれていたし、いい感じできているよ。前走後からかな。特にラスト1ハロンは以前より動けるようになった」

 調整は間違いなくうまくいった。あとは何事もなく、まともな競馬さえできれば、これまで条件を満たしたレース同様、上位争いに顔を出す可能性は極めて高い。

「いい勝負根性があって、普段から前の馬を追いかけようとする気持ちが強い。このメンバーでも、相手なりに走ってくれそうな期待感があるのがこの馬の強みだよね」

 数々のアクシデントを乗り越えて、クラシックトライアルに顔を出した根性娘。函館2歳S(3着)以来、久々に出走する「G(重賞)線上のアリア」の華麗な“独唱”を大穴馬券片手に堪能…これこそが週末のベストな過ごし方では。