【弥生賞】瞬発力なら「世代ナンバーワン」ワグネリアン

2018年03月02日 21時02分

【弥生賞(日曜=4日、中山芝内2000メートル=3着までに4・15皐月賞優先出走権)新バージョンアップ作戦】無敗の「3強」が揃ったことで、春の牡馬クラシックに直結しそうなGII「弥生賞」。緩ペースからの決め手比べと読む新VU作戦の明石尚典記者は迷わずワグネリアンを主役に指名した。世代ナンバーワンの瞬発力を駆使して無敗で本番に駒を進める――。

 2歳王者ダノンプレミアム、阪神9ハロンで驚異的なレコードを叩き出したオブセッション、出世レースの東京スポーツ杯2歳Sを制したワグネリアン。無敗のディープインパクト産駒3頭によるガチンコ勝負が最大の見どころ。ここまでの蹄跡はいずれも甲乙つけ難いものだが、実力伯仲の三つどもえとあってゴール前の攻防がシ烈を極めることだけは間違いない。3頭による叩き合いのシーンを思い描けば、明暗を分けるのは直線でのパフォーマンス。勝負のカギを握るのはズバリ、末脚性能とみている。

 結論は◎ワグネリアン。これまでのキャリアから見て、瞬発力なら他馬の一枚上をいくと判断したのがその根拠だ。別表に示したのは無敗のディープインパクト産駒3頭の自身&レース上がりデータ。オブセッション、ダノンプレミアムの対レース上がり平均0・7、0・23に対して、ワグネリアンのそれは1・07。3頭のキャリアに唯一共通する阪神9ハロンでも、重馬場ながら頭一つ抜けた自身上がり(33秒0)を叩き出している。

 ほとんど変わらぬラスト2ハロンラップ(合計23秒0~23秒2)での数字の違いはイコール瞬発力レベルの差。今回最速上がりを叩き出すのは十中八九この馬。そう断言していいほどホレボレする瞬発力レベルの持ち主だ。

 1分57~58秒台の高速決着が頻発する本番に比べて、時計2つ分ほど遅い決着が当レース。過去10年でVタイムが2分を切ったのは16年(1分59秒9)のわずかに1回しかない。Vタイムがそれだけ違えば当然、通過タイムも大きく変わってくるもの。前半の激流ラップ回避=緩ラップからの決め手勝負になりやすい傾向なら、やはり瞬発力が何よりモノをいう。

 ラスト2ハロンでいつもの末脚一閃――。ワグネリアンの異次元の瞬発力が近年まれにみるハイレベルトライアルにケリをつける。