【弥生賞】ダノンプレミアム中内田調教師 米修業時代の大きな財産

2018年03月01日 21時31分

朝日杯FS優勝時のダノンプレミアムと中内田調教師(左から2人目)

【平松さとしの重賞サロン】中内田充正調教師と最初に会ったのは1990年代。当時、英国の大学に通っていた彼とフランスで出会った。

 次に対面したのは21世紀に入ってから。今度の場所は米国。この時の彼はロバート・フランケル調教師の下で日本流に言う調教助手をしていた。毎朝、同厩舎の馬の調教にまたがっていたのだ。

 そんな中、2002年の秋に一頭の2歳馬を任された。誰が乗っても鞍上に反抗して止まってしまう馬で、中内田師も「最初は止まった」と言う。しかし、あえてムチを使わないなど、工夫すると走ってくれるようになった。以来、その馬を完全に任されるようになった。

 その馬の名はエンパイアメーカー。翌年のケンタッキーダービーで1番人気に支持されるまでになる馬だった。結果は2着惜敗だったが、この経験は彼の血となり肉となり、帰国後に調教師のライセンスを手に入れた(エンパイアメーカーは米3冠最終戦・ベルモントSで優勝)。

 その彼が、初めてGIを制したのが昨年の朝日杯FS。栄冠をもたらしたダノンプレミアムが今週末の弥生賞(日曜=4日、中山芝内2000メートル=3着までに4・15皐月賞優先出走権)に出走する。

「最初に見た時から品のある馬でした。距離に関しては正直、走ってみないと分からないけど、こなしてくれるように調教はしています」

 早速その成果が見られることを期待したい。