【中山記念・東西記者徹底討論】走れる条件揃ったアエロリットか昨年2着のアンプルールか

2018年02月21日 21時33分

走れる条件が揃ったアエロリット

【中山記念(日曜=25日、中山芝内1800メートル=1着馬にGI大阪杯優先出走権)東西記者徹底討論】GII中山記念はエントリーこそ10頭ながら、アエロリット(2017年NHKマイルC)、ヴィブロス(16年秋華賞、17年ドバイターフ)、ペルシアンナイト(17年マイルCS)と、GI馬が実に3頭も参戦。素直に頂点を極めた馬から入るべきか、妙味を求めて非GⅠ馬に狙いを定めるか。「両刀」山口&「馼王」西谷の決断はいかに!?

 西谷哲生(大スポ):羽生結弦くん、見事な金メダルでしたねぇ。

 山口心平(東スポ):66年ぶりの五輪連覇だってな。しかもケガ明けでの、ぶっつけ本番。右足が万全じゃない中、あれだけのパフォーマンスを見せられるのは、技術はもちろん、メンタルが相当強いんだろうな。

 西谷:ですね。心技体が揃ってこその偉業達成です。金メダルを取る前まではアンチ発言をしていた誰かさんは、肩身が狭いことでしょう。

 山口:…。そうだな。

 西谷:競馬で言うなら、まさに一流馬の底力。こうなれば、中山記念もGI馬が強さを見せるって流れでいいんじゃないですか。

 山口:いやいや、羽生くんだって久々の影響か、フリーの後半はバテ気味で、ミスも出ていただろ。それに最高峰のオリンピックは大目標。仮に今回が格下の大会だったら、仕上げ度合いやモチベーションは果たしてどうだったか…。

 西谷:GI馬にとっては、あくまで叩き台でしかない、と。

 山口:昨年だってGI馬がほぼ総崩れだったからな。もともと中山1800メートルはリピーターが出やすいコース形態。となると、狙うべきは昨年の2着馬ながら、今年も人気の盲点になりそうな◎サクラアンプルールだな。

 西谷:最高峰の近2戦(天皇賞・秋=8着→有馬記念=16着)で一線級との力差を感じましたが…。

 山口:有馬のレースぶりをちゃんと見てたのか? 不利を受けるまでは抜群の脚色だったし、スムーズだったら上位に食い込んでいたかも。少なくともGIIでは、軽くは扱えない存在だぞ。

 西谷:GI馬の評価を落とす先輩の見解も分かりますが、◎アエロリットにとっては走れる条件が揃っているし、力の違いで押し切る可能性が高いとみてます。

 山口:マルターズアポジー、マイネルハニーと逃げ、先行タイプがいるんだぞ。展開が厳し過ぎだろ。

 西谷:移動柵が取れたAコースの開幕週。しかも内回り戦ですよ。ここ5年の勝ち馬は、すべて4角5番手以内で圧倒的に先行馬有利です。多少展開がきつくても、クイーンSの“圧逃劇”でハイラップ適性が証明されているアエロリットには問題ないでしょ。

 山口:あの時は、よどみないラップを刻んだとはいえ、あくまで自分のリズムで走れていたからな。今回は競馬が難しいと思うけどな。

 西谷:そこは鞍上(横山典)の腕も見込んで。何より鉄砲が利くタイプだから、久々は全くマイナス材料にはなりません。

 山口:オレも一応、印は回すけど…。逃げ、先行タイプの中なら、絶対にハナは譲らないスタンスのマルターズアポジーの残り目のほうが怖い気がするけどな。まあ、オール・オア・ナッシングという感じの馬だが…。

 西谷:それこそ、好位からアエロリットにマークされるから、きつい競馬になるでしょ。

 山口:いずれにせよ、先行馬がつくり出す締まった流れで力を発揮しやすいのは、ペルシアンナイトってことになるのか。

 西谷:陣営の話だと「コーナー4つの競馬でマイルの時の切れ味を発揮できるか」がテーマらしいですよ。試走的な意味合いもあるんでしょうね。

 山口:試走もなにも、皐月賞で2着に好走している馬だからなあ。切れよりも、むしろ息の長い脚が武器という印象だから、中山の持久力勝負は合うと思うぞ。

 西谷:まあ、力的には軽視はできませんが、取りこぼしがあってもおかしくはないと思ってます。あとはもう一頭のGⅠ馬ヴィブロスの扱いですね。

 山口:昨年も5着に終わってるからな。スピードを求められる、この舞台はベストではないのかも。

 西谷 ただ昨年よりメンバーは楽ですよ。伸び負けた前走(エリザベス女王杯=5着)も大きくは崩れていないし、ボクは距離短縮がプラスに出ると思っています。

 山口:ほかで食い込みがあれば、ウインブライトくらいかな。とにかく器用さとしぶとさが生きる中山では崩れがない。

 西谷:使っている強みもありますからね。あとは底力が問われるタフな流れで、どこまでやれるかですね。

 山口:阪急杯(日曜=25日、阪神芝内1400メートル=1着馬にGI高松宮記念優先出走権)の注目馬は?

 西谷:モズアスコットです。重賞初挑戦の前走(阪神C=4着)はレコード決着の中で0秒4差とメドの立つ競馬ができました。

 山口:オレはこっちも昨年の2着馬ヒルノデイバローを狙ってみたい。流れに乗り切れなかった前走(京阪杯=10着)は参考外。勝ち鞍こそないが1400メートルはピッタリだと思うし、鉄砲も利くからな。