【小倉大賞典・後記】重賞初制覇トリオンフ 中距離路線に誕生した「新星」の行方は?

2018年02月19日 21時30分

トリオンフ(左)は後続に2馬身半差の圧勝で重賞初制覇を決めた

 GIII小倉大賞典(18日=小倉芝1800メートル)は1番人気のトリオンフ(セン4・須貝)が2着クインズミラーグロに2馬身半差をつけて重賞初制覇。鞍上の川田は同レース4勝目でファンの支持に応えた。突如として中距離路線に誕生した新星。その行方はいかに?

「自信を持って(小倉に)連れてきたが、上がり馬に54キロは恵まれた気もする。今回の馬場もこの馬に向いた感じ。とにかくオーナー(KTレーシング)に初重賞をプレゼントできて良かった」

 圧倒的なパフォーマンスにもかかわらず、レース後の須貝調教師は至って冷静なコメント。同師が期待をかけてきたトリオンフの本格化が改めて証明された一戦となった。

 勝利に導いた川田は「前半は少し我慢してもらって、向正面から自分のリズムで運びました」。課題の折り合いも、ウインガナドルが5ハロン通過59秒5で引っ張ったこともあって楽々とクリア。徐々にポジションを上げると、4コーナーは一頭だけ違う手応えで先行集団に取りついた。

「自分の競馬に徹して脚を使いやすい形にしたら4角先頭になった」と川田が言うように直線で先頭に躍り出ると、ラスト200メートルを残して“決着”をつけてしまった。トリオンフが自らつくった最後の1~2ハロンのラップは11秒1→11秒8。瞬時に馬群をのみ込むスピードとパワーを兼ね備えた走りは数字面でも“本物”と呼ぶにふさわしい。

「少し休んで今後のことはオーナーと話し合って考えたい」と須貝調教師は大阪杯(4月1日=阪神芝内2000メートル)から始まる春の王道路線参戦への明言を避けたが「前走(寿S=1着)が久々の騎乗だったけど、すごく成長を感じました。まだ良くなりそうです」と川田。

 キタサンブラック引退後の現在、古馬中距離路線は群雄割拠といった情勢。トリオンフがこの重賞タイトルをステップに一気に本丸へ…。この日のスケールの大きな走りはそんな予感を感じさせるものだった。