【共同通信杯】上昇一途オウケンムーン 良血馬を粉砕だ!

2018年02月06日 21時31分

初戦の低評価を覆してクラシック戦線に挑むオウケンムーン。中間も元気いっぱいだ

【共同通信杯(日曜=11日、東京芝1800メートル)dodo馬券】きさらぎ賞に続いて日曜の東京ではクラシックに直結するGIII「共同通信杯」が行われる。勝ち馬は近6年で3頭(ゴールドシップ、イスラボニータ、ディーマジェスティ)がクラシックを制し、昨年はスワーヴリチャードがダービーで2着。来るべく春を占う注目の一戦で当欄が狙うのは、上昇一途の“いぶし銀”オウケンムーン。良血馬を打ち砕く一気の3連勝を期待する。

 新潟芝外1800メートルの初陣は15頭立ての8番人気。関東の名門厩舎が送り出す新馬としては“最低ライン”の評価でデビューしたのがオウケンムーンだ。ただ、それもある意味、理解できる。同馬は2008年の菊花賞馬オウケンブルースリのセカンドクロップだが、初年度産駒はJRAでわずか1勝(プリモガナドール)と振るわず、その初V同日にデビューしたのが同馬。加えて「稽古の走りも不格好で、とても褒められた調教ではなかった」と佐藤助手。極めて勝算の乏しい出陣だったのかもしれない。

 しかし、同馬は自らの走りで低評価を覆す。4着ながら記録した上がり3ハロン33秒4は出走馬最速。さらに、それがフロックでないことを示したのが、2分01秒8のレコードで圧勝した2戦目(新潟芝内2000メートル)だった。

「担当の中村(助手)だけが“すげえ、すげえ”とはしゃいでいたけど、まだ周りはこの馬がなぜ走るか理解できなかった。実戦での闘争心が旺盛なのかな」(宮田助手)

 その闘志は昇級の前走・中山の500万下(芝内2000メートル)でも爆発する。スムーズにゲートを出て道中は好位で先行集団を見る形。勝負どころで鞍上が仕掛けて4角で先頭に並ぶと、そのまま後続の追撃を振り切って1馬身半差の完勝だ。

「まだ頭の高い走法でパワフルでもないが、センスがいいのか、競馬にいけば走ってくれる。ゴールに対してすごく前向きなんだよな」とは管理する国枝調教師。その言葉を受けて担当の中村助手もトーンを上げる。

「乗り役(北村宏)は“バネがある”と言ってくれるし、あの長く使える脚を見ると、直線の長い東京のほうがむしろ合いそう。これから左トモがしっかりしてくればもっと走れると思うし、初戦で軽視されながらも結果を出してきた意地を今回も見せてほしいね」

 春はクラシックと無縁だった父の競走成績を踏まえても、まだまだ良化の余地が見込める晩成型。良血馬に囲まれた今回はそう人気にならないだろう。魅力タップリの“お買い得商品”を見逃す手はない。