【東京新聞杯】大竹調教師 グレーターロンドンで捧げたい「命日」の吉報

2018年02月01日 21時31分

大竹調教師(右奥)とグレータロンドン(撮影=平松さとし)

【平松さとしの重賞サロン】獣医大学を卒業し、牧場で働いた後、この世界に入ってきたのが大竹正博調教師だ。

 1998年6月、美浦トレセンでお世話になった萩原清調教師の下で調教助手になったばかりのころ、ある事件が起きた。

 大竹助手はその週末に武豊騎手を乗せてデビューする予定だった若い馬の最終追い切りにまたがった。予定は坂路を2本。1本目を上がった大竹助手は鞍下からわずかな違和感が伝わってくるのを感じた。しかし、「おかしい」という確信を持てるほどではなく、まして日本一の騎手の騎乗が決まっていることを思うと、水を差すようなことは言えなかった。

 そうして、上がった2本目。その馬は脚元に故障を発症し、残念ながら予後不良となってしまった。以来、月命日となった16日にはお見舞いを欠かさないと彼は語っていた。

 そんな大竹師がこの週末(日曜=2月4日、東京芝1600メートル)の東京新聞杯に送り込むのがグレーターロンドンだ。この馬も脚元は決して丈夫ではないが、大事に使いながら重賞戦線を走れるまでになった。ちなみに先に紹介した馬の月命日は16日と記したが、正確な命日は間もなくに迫った2月16日だ。グレーターロンドンで勝利して、良い報告ができることを願いたい。