エネイブル 異なる競馬場での凱旋門賞連覇の偉業に挑む

2017年12月29日 16時30分

【TPC秋山響の海外競馬解析】2017年は北半球でエネイブル、南半球ではウィンクスと2頭の牝馬が大活躍した。

 6月の英オークスから10月のGI凱旋門賞までGI・5連勝でシーズンを締めくくったエネイブル(牝3=父ナサニエル)は高いスピード能力に加え抜群のレースセンスを兼ね備えており、走りに危なげがない。すでに欧州中長距離路線の二大看板=GIキングジョージ6世&クイーンエリザベスSとGI凱旋門賞を制しており、現役にとどまる理由はないのだが、どうやら陣営は18年、3年ぶりに本来の舞台であるロンシャン競馬場に戻る凱旋門賞を取りたい様子。果たして異なる競馬場での凱旋門賞連覇という史上初の偉業達成なるのか、注目したい。

 10月に史上2頭目となるGIコックスプレート3連覇を果たしたオーストラリアのウィンクス(牝6=父ストリートクライ)はエネイブルとは対照的に後方から行くタイプ。安心して見ていられないのだが、とにかく負けない(一昨年5月から22連勝中)。22連勝の中にはとても届かないレースがいくつかあったが、それでもしっかりと勝ち切っているのだから能力がずばぬけているということだ。

 一方、ウィンクスには相手に恵まれて勝ち続けている、という声があることも確か。18年計画されている欧州遠征で真価が問われることになるが、それを乗り越える力はあると思っている。