【香港国際競走・総括】海外馬券売り上げ10億円減をどう見るか

2017年12月14日 21時31分

話題満載だった割に売り上げが伸びなかった今年の香港国際競走

【香港国際競走・現地取材記者の総括】10日の香港シリーズの売り上げは前年比10億円減――。香港で現地取材した記者としては、この事実を真摯に受け止めなければならない。JRA3場開催と並行する番組進行で、3レース目の香港マイルは3連単100万円超の決着。香港カップを目前に海外馬券は“難解”の印象を与えたことも影響しただろうが、前記の数字には驚きしかない。

 というのも、世界のトップジョッキーの集結と前年を大きく上回る欧州馬の参戦、A・オブライエン厩舎のGI最多勝記録、さらにはネオリアリズムの春秋制覇の可能性…。日本のファンにも広くアピールする話題が満載だったはずなのに、売り上げに結びつかなかったのはミステリアス。香港競馬は、距離は近くとも遠い出来事なのだろうか。

 予想を提供する立場としては、常に冷静でなければならないと思って印を付けている。で、今回の4レースすべての◎を日本馬以外に。これは仲のいい地元記者との雑談が決め手になった。彼は「今年は、どの馬が強いんだい?」と切り出し、こちらから情報を引き出した末、「それなら香港にもチャンスがありそうだ」。

 ハッタリではなく自信の表れと判断して、前記の結論にたどり着いた。スタンスは悪くなかっただけに、もうひとつ予想の精度を上げられなかったのが悔やまれる。

 馬券の売り上げがレースへの関心度であることは紛れもない事実。さらに競馬マスコミの予想的中率が、これに関わっていることも承知している。

 来年から新規オープンするトレセン施設の効果で、香港馬はさらに強さを増していく。今後は日本馬以外の取材のクオリティーを上げることが必須になってくる。確定紙面を読み返し、来年以降の情報収集のノウハウに思いをはせている。