ファンに分かりやすい説明を

2013年01月25日 10時00分

【トレセン発秘話】JRAのホームページによれば、今年から採用された新しい降着・失格のルールは「各馬がレースで見せたパフォーマンスを尊重する」シンプルで分かりやすいものになるとしている。

 が、20日のAJC杯の“騒動”は、その意図に反したものになってしまった。

 ジャッジが妥当なものであったかそうでなかったかについては他に譲るとして、当初審議のランプがつかず、トランスワープの萩原調教師、大野から異議申し立てがあって初めて動きだすという一連の流れはなんとも「分かりづらい」ものに映った。

「新しいルールになって浸透するまで時間がかかるのは仕方がない面もある。でも、それでファンに不信感を与えるようなことがあってはならない。そのために分かりやすく説明する必要がある」と力説するのは田所調教師だ。

 降着、失格を減らす代わりに“やり得”をなくすため、騎手への制裁を強化したというJRA。今回のベリーには1月26日から2月10日までの(開催6日間)騎乗停止の処分が下されたが、そうしたものも含め「競馬場で詳しく発表、説明したほうがいいんじゃないか」と田所師は言う。

 明らかな走行妨害があったのに審議も行わず、失格、降着はないという発表だけでは“サービス産業”としてはいかがなものか。

 審議ランプをつけ、ジャッジの内容を説明して結果、騎手にはこれだけの制裁があったと早めにアナウンスすれば、納得の度合いはかなり上がるはずだ。
 いずれにせよ始まったばかりの新ルール、雨降って地固まるではないが、今回の事件をきっかけに、ファンが納得する形でなじんでいくことを願うばかりだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)