【天皇賞・秋】高速時計決着の毎日王冠組から軸選びなら一番強い競馬をしたサトノアラジン

2017年10月27日 20時00分

【天皇賞・秋(日曜=29日、東京芝2000メートル)新バージョンアップ作戦】高速時計で決着した年の毎日王冠は必ず本番につながる――。綿密なレース分析から第156回天皇賞・秋の答えに迫る新VU作戦の明石尚典記者は◎サトノアラジンで勝負。先週の土曜東京10Rで3連単12万1230円を◎△○で的中。予想リズム急上昇男の明解な推理をとくとお読みいただこう。

 過去10年で宝塚記念から直行→戴冠を成し遂げたのは2007年メイショウサムソン、10年ブエナビスタ。偉大な先達の蹄跡は不可解な敗戦からの巻き返しを期すキタサンブラックにとって何より心強いデータだろう。

 その歴史的名馬2頭の存在がかすむほどの異彩を放つのが毎日王冠組。毎年のように秋の天皇賞で馬券に絡む馬を輩出し、この10年は5勝で半数を占めている。押しも押されもせぬ“最大派閥”が本番で無類の強さを発揮するのは1分44~45秒台で決着したケース。近10年の対象6回(07、08、09、12、14、15年)では4勝、2着2回の好成績を収めている。今年のVタイムは1分45秒6。となれば、今年も毎日王冠組からの軸選びでOKだ。

 今年の毎日王冠で最も強い競馬をしたのは、どの馬か。この問いに対する当欄の答えはズバリ、サトノアラジン。前後半3ハロン35秒6→33秒5と2秒以上の後傾ラップを刻んだ瞬発力勝負で自身32秒台の最速上がりをマークした(別表参照)。

 パフォーマンスレベルを測る指標のひとつである自身前後半3ハロン合計(36秒9+32秒6=69秒5)では、勝ち馬リアルスティール(36秒5+32秒8=69秒3)にわずかながら劣るものの、1キロ重い58キロを背負ってのもの。斤量がイーブンになる今回は、ゴール板でのクビ差を軽くひっくり返せる計算が成り立つ。

 安田記念では前3ハロン33秒9→5ハロン57秒1のよどみない流れの中、最速上がりをマークして勝利。道中ラップ不問の決め脚をフルに生かせる府中なら、十中八九勝ち負けの確信を持っている。

 3歳夏の小倉10ハロン(14年九州スポーツ杯)では稍重ながら1分58秒9の快時計をマーク。適性外の菊花賞でも不利がありながら掲示板にあと一歩の6着と、1ハロンの距離延長にも何ら不安はない。

 3つの願いがかなうとされる魔法のランプ(ディズニー版)。筋書き通りならアラジンはあと2つのタイトルを手にすることができるが…。果たして結末やいかに。