【毎日王冠】アストラエンブレム 2つの買い材料「強い相手」と「戸崎圭騎乗」

2017年10月03日 21時30分

久々を叩いて好気配のアストラエンブレム

【毎日王冠(日曜=8日、東京芝1800メートル=1着馬に天皇賞・秋優先出走権)dodo馬券】10月に入って競馬も秋本番。今週末から舞台は東京、京都に移り、しかも開幕週は土、日、月曜(7~9日)の3日間競馬だ。日曜東京メーンはGII毎日王冠。もともと重厚な伝統のGIIだが、今年は例年以上に豪華なメンバーが揃った。逆に言えば、それら人気馬に隠れている絶好の穴馬がいるということ。強い相手だからこそ真価を発揮するアストラエンブレムで当欄は勝負する。 

「そろそろ腹をくくって競馬をしなければならない」

 いつも通りの柔和な表情ではあるが、アストラエンブレムを管理する小島茂調教師は相当な決意でこの一戦に臨む。

 この馬に関わる誰もが“もどかしさ”を感じていることだろう。ここ3戦はすべて1番人気で2着。しかもクビ→半馬身→クビの着差だから決して力負けではあるまい。先行して好位で流れに乗りながらもなかなか前の馬をかわせず…そこにはM・デムーロいわく「並ぶとブレーキをかける」という悪癖が大きく影響しているようだ。

 そんな物足りないレースぶりが冒頭の発言につながっていく。「人気を背負っている以上、これまでと違う乗り方をするのは負けた場合を考えると難しい。ただ、今回はジョッキーも替わる(M・デムーロ→戸崎圭)し、(新しいことを)試す条件は揃っている」

 GⅠ馬が5頭もいるここは、久々に1番人気という呪縛から解放される。同師がイメージするのは上がり32秒8という驚異的な末脚で快勝した4走前の大阪城S。「あの時は耳を絞ることなく(ブレーキをかけずに)差し切ってくれたからね」

 1週前追い切り(9月28日)は美浦南芝コースで5ハロン63・2―36・8―13・2秒。ロードクエストに馬なりで半馬身先着した。

 初コンタクトを取った戸崎圭は「最後に力を抜きそうな感じはあるが、それを出させないように乗りたい」と感触を語った。前半はフワッと乗り、天才的な仕掛けポイントを持つ名手。同馬の現状を打破するにはぴったりの鞍上かもしれない。

 もうひとつの買い材料は「強い相手のほうが力をより出せるかもしれない」という小島茂調教師のひと言。相手なりに走って全力を出し切れない同馬にとって、簡単にはバテない強豪たちは“やる気スイッチ”を押してくれる可能性もある。

 おそらくはいつもよりためる形の競馬になり、おそらくはこれまでにない爆発力を発揮してくれるはず。「腹をくくった」この一戦がアストラエンブレムにとっても飛躍へのターニングポイントとなりそうだ。