【スプリンターズS】セントウルSで一枚上のスプリント能力証明したファインニードル「短距離界のスター誕生」だ!

2017年09月29日 20時00分

【スプリンターズS(日曜=10月1日、中山芝外1200メートル)新バージョンアップ作戦】秋のGIロードが第51回スプリンターズSで幕を開ける。確たる主役不在のスプリント界に必要なのは新たなスター…新VU作戦の明石尚典記者はすでに地力も兼ね備えた◎ファインニードルにその姿を見た。先週のオールカマー(2万150円)、神戸新聞杯(3180円)の3連単ダブル的中の当たり屋記者の予想をとくとお読みいただこう。

 2012&13年の香港スプリント連覇で世界を驚かせたロードカナロア。ワールドクラスの名スプリンターがターフを去り、新潟開催を挟んだ近2年の勝ち馬の自身前半3ハロンは35秒0、34秒1。32秒9~33秒6を刻んだ09~13年の勝ち馬に比べると、およそスプリンターらしからぬ前半ラップでも間に合ってしまう。

 傑出馬不在が叫ばれて久しいスプリント界だが、地盤沈下の一端は数字の上からも見て取ることができる。昨年のスプリントGIを分け合ったビッグアーサー、レッドファルクスはともにぶっつけ本番。タイトルホルダーに不安ありとなれば、今年も一筋縄ではいきそうにない。

 混戦打破の使者として白羽の矢を立てたのが目下、直線坂コースの6ハロンで3連勝中のファインニードル。1番人気に応えた前走・セントウルSの前後半3ハロンラップは33秒8→33秒7とほぼイーブン(別表参照)。能力差が結果へとストレートに反映されやすいラップ構成を1馬身1/4突き抜けて一枚上のスプリント能力を存分にアピールした。

 そのセントウルS以上に鮮烈なパフォーマンスを見せつけたのが3走前の水無月S。前3ハロン33秒1のハイラップを3番手追走。自身前後半3ハロン33秒4→33秒7の完璧なラップバランスで、コースレコードに並ぶVタイム(1分07秒1)を叩き出した。

 阪神6ハロンで同じVタイムをマークした02、07年のセントウルS勝ち馬(ビリーヴ、サンアディユ)は本番で1、2着。初重賞制覇を飾ったばかりの“新参者”にすぎないファインニードルだが、能力はすでにトップスプリンターの域に達しているという確信がある。

 GIはおろかGII、GIIIレベルでも勝ち馬がコロコロと変わる現在のスプリント界。混迷を断ち切るにはやはり新しいスターの誕生が必要不可欠だ。4歳とまだまだ伸びしろたっぷりのファインニードル。一気の頂点奪取でスプリント界の新たな未来を切り開く。