【神戸新聞杯】春とは別馬のキセキ 前走・信濃川特別Vの凄い中身

2017年09月21日 21時31分

【神戸新聞杯(日曜=24日、阪神芝外2400メートル=3着までに菊花賞優先出走権)新バージョンアップ作戦】日曜阪神メーンは10・22菊花賞へ向けた最終トライアル、GII神戸新聞杯。ここでは、おなじみ新VU作戦・明石尚典記者の“下克上◎”、水曜(20日)追いを決行したベストアプローチ以下伏兵陣の動きをお届けする。

 牝馬相手に無敗を誇ったファンディーナ、桜花賞ワンツーのレーヌミノル&リスグラシューが完敗を喫したローズS(17日)に続き、セントライト記念(18日)では皐月賞馬アルアインが星を落とす。列島を縦断した台風18号が温帯低気圧へ姿を変えるかのごとく、春の実績馬の影が一気に薄くなった前週の3日間開催。その既成勢力を打ち破ったラビットラン、ミッキースワローはいずれも条件戦経由の夏稼働馬だ。下克上の雰囲気漂う今なら2匹目、いや3匹目のどじょう狙いもアリ。夏の上がり馬でダービー馬に挑戦状を叩きつける。

 刺客として白羽の矢を立てたのがキセキ。古馬相手の500万下→1000万下特別をぶっこ抜いた今夏最大の上がり馬だ。前走・信濃川特別のVタイム1分56秒9は、新潟記念を抑えて2回新潟10ハロンの一番時計(別表参照)。GIIIに1秒の差をつけた全体時計だけでも力量のほどが伝わってくるが、その価値をさらに高めるのがVラップ。

 6ハロン目まで23秒5→22秒8→24秒0と新潟記念(23秒8→23秒1→24秒4)を上回るペースを刻みながら、ラスト2ハロンは22秒台の高速ラップに突入している。

 新潟記念の勝ち馬タツゴウゲキとの自身上がり3ハロン差は実に1秒7。馬場差を抜きにしても、サマー2000シリーズチャンピオンとの瞬発力レベルの違いは歴然。仮に新潟記念出走ならVゴールを刻んでいた、の見方も十分可能だ。

 このレースの過去10年の後半6ハロンを2分割すると平均は36秒96→34秒73。決め手勝負が色濃いラップ構成通り、1〜3位の上がりを繰り出した9頭がVゴールを決めている。

 春は毎日杯3着止まりに終わったキセキだが、ひと夏を越した今は全くの別馬。磨き上げたその末脚で勢力図を一気に塗り替える。