【神戸新聞杯&オールカマー:東西記者徹底討論】神戸新聞杯は超鉄板レイデオロか夏の上がり馬か

2017年09月20日 21時31分

ダービー馬らしく風格十分のレイデオロ

【神戸新聞杯(日曜=24日、阪神芝外2400メートル=3着までに菊花賞優先出走権&オールカマー(日曜=24日、中山芝外2200メートル=1着馬に天皇賞・秋優先出走権)東西記者徹底討論】日曜は菊花賞の王道トライアル・GII神戸新聞杯が行われる。日本ダービー馬レイデオロの注目の秋始動となるが、早々に菊不参戦を表明している馬だけに扱いは意外に難しい。レイデオロ鉄板を主張する「馼王」西谷に対して、「独創」荒井は夏の上がり馬の逆転を予告。馬券の女神は果たしてどちらにほほ笑むのか!?

 西谷哲生(大スポ):今回の台風は本当に大迷惑でしたね。

 荒井敏彦(東スポ):わざわざ3連休に合わせて上陸してこなくてもいいのにな。競馬も一時は順延になるんじゃないかとヤキモキしたよ。

 西谷:まったくですよ。中止を当て込んで夜遅くまで飲んでたのに、普通に開催されるなんて…。危うく遅刻しかけましたよ。勘弁してほしいですよね。

 荒井:それは完全に自己責任じゃねーか。

 西谷:まぁまぁ、天気の読みは外しても、馬券の読みは外しませんから。任せてください。

 荒井:どうだかねぇ。先にオレから言わせてもらうと、神戸新聞杯はキセキ◎だ。春はとにかく馬が緩くて上がり勝負に対応しきれなかったが、休養を挟んで見違える走り。500万勝ちの時点で馬が変わっているのは分かっていたけど、1000万の信濃川特別が群を抜く勝ちっぷり。新潟記念より1秒も速い1分56秒9で走破したんだから“強い”以外の言葉が見当たらない。

 西谷:確かに前走は見た目にも数字的にもインパクト大でした。この夏最大の上がり馬と言って間違いないでしょうね。

 荒井:距離が延びて追走が楽になるのは確実だし、父ルーラーシップも管理していた角居キュウ舎なら気性のコントロールも問題ないだろう。菊花賞でも本命に考えている器。ここは「奇跡」ではなく、GI制覇への「軌跡」になる。

 西谷:ボクも対抗にはしましたが、やはり◎はダービー馬レイデオロ以外には考えられませんよ。陣営はすでに「菊花賞には向かわない」と明言。淀の3000メートルを見据えて折り合い重視の競馬をするであろうライバルたちを尻目に、より積極的に動いていけますからね。スローからの早め押し切り…要はダービーの再現が濃厚でしょう。

 荒井:今年のダービーは時計が遅く、世代レベルを疑う声もあるけどな。まあ、前半のペースによるものが大きいし、例年に劣らないレベルにはあると思う。ただ休み明けは休み明けだからな。

 西谷:いやいや、神戸新聞杯から始動したダービー馬は過去10年で連対率100%の成績を残しています。問題なくクリアしてくれますよ。

 荒井:3番手は1週前追い切りの動きが素晴らしかったサトノアーサー。本命にしたダービー(10着)は初めての東上とペースが遅かったのを差し引いても正直、ガッカリの内容だったけど…。毎日杯(2着)でアルアインに迫った末脚を考えれば、世代上位の能力があるのは間違いない。

 西谷:そもそも2400メートルは少し長い気がしますけどね。ダービーで距離不安をささやかれたアルアイン(5着)より、さらに胴が詰まって見えたのが、このサトノアーサーでしたから。ここは押さえ程度で十分では。

 荒井:大事に使ってきた馬で、まだ二枚くらいむける皮が残っているはず。ひと夏越しての成長がどこまであるかがカギになるな。

 西谷:ボクの単穴はベストアプローチ。春はスムーズさを欠いたり、脚を余したり…。かみ合えばもっといい成績を残せていたはずです。超速決着の青葉賞でアドミラブルの2着。地力は確かですから、ここでも好勝負が期待できます。

 荒井:印は絞って押さえはホウオウドリーム1頭に。エンジンのかかりは遅いけど、追えば追うほど伸びてくるイメージ。広いコースでこそ持ち味を発揮するはずだ。

 西谷:春のクラシック戦線では予想以上に気を吐いたダンビュライトも軽視できません。1週前に坂路で(4ハロン)50・4秒の自己ベストをマーク。仕上がりにも不安はありませんから。
 荒井:オールカマーにも触れとくか。注目はタンタアレグリアだな。中山の2200メートルは巧者が幅を利かす舞台。地力でねじ伏せた年明けのアメリカJCCも今回と同じ休み明けだったし、当時の再現があっていい。

 西谷:ルージュバックが右回りを走るのは昨年の中山牝馬S(2着)以来、実に1年半ぶり。休養前の成績がひと息だっただけに、カンフル剤的な効果が出るんじゃないかと。