【フォワ賞】4着サトノダイヤモンド 池江調教師「ぶつけられたダメージも」

2017年09月12日 21時31分

レース後、インタビューに答えるルメール(撮影=平松さとし)

 初めての海外遠征でグランプリホースが試練に直面した。10・1仏GI凱旋門賞の前哨戦・GIIフォワ賞(シャンティイ競馬場=芝2400メートル)が現地時間10日行われ、池江厩舎のサトノダイヤモンド(牡4)が4着、サトノノブレス(牡7)がシンガリの6着に沈んだ。さまざまな不安材料が蓄積しての敗戦と見られるが本番まであと約3週間、陣営は懸命な再調整を続ける。

【悲願の凱旋門賞Vは遠のいたのか=海外競馬の達人・平松さとし氏の見解】レース前、サトノダイヤモンドの手綱を握るルメールがインタビューで2つの不安をもらしていた。

「休み明けだし、重馬場も心配。それでも期待しているけど」

 日本のグランプリホースながら、不安材料も山ほどあった。春の天皇賞3着以来4か月半ぶりの実戦。初めての海外遠征。初めての馬場に重い芝。前哨戦はリハーサル的な側面も持つが、楽勝まで期待されていた陣営の胸中は果たしてどうだったか。

 定刻より1分遅れの午後5時36分、フォワ賞のゲートが開いた。

 ハナを切りそうな勢いで飛び出したサトノダイヤモンドだが、川田騎乗の僚馬サトノノブレスが先行し2番手に。道中は一度サトノノブレスが後続を離し、サトノダイヤモンドはほか4頭を引き連れる形。3角から4角にかかるところでサトノノブレスとの差が詰まり、6頭が一団となって直線に向いた。

 ルメールの手綱はなかなか動かず、残り300メートルあたりでようやく追い出し。抜群の手応えに見えた。しかし、ここから伸びずチンギスシークレットにかわされるとラスト1ハロンで一杯。クロスオブスターズ、タリスマニックにもかわされ4着。サトノノブレスはしんがり6着に敗れた。

 加えて道中他馬と接触するアクシデントにも見舞われ左後肢から出血していた。「ぶつけられたことでメンタル面でダメージがあったかも」と池江調教師。心配していたことが起きたルメールは「今日は予想以上に重い馬場で休み明けでコンディションが本物ではなかった」と振り返った。

 幸いにもケガは軽傷で両馬は予定通り凱旋門賞に進む。「これ以上悪い馬場になると心配だけど、治療に専念しながら次はもっといい状態に仕上げるのでリカバリーしてみせます」。同調教師は本番での巻き返しを誓った。