【フォワ賞】サトノダイヤモンド状態上向き「格の違い見せてもらえると思う」

2017年09月10日 11時00分

最終追い切りの後、素軽さを増したサトノダイヤモンド(撮影・平松さとし)

 仏GI凱旋門賞(10月1日)に挑戦する日本馬サトノダイヤモンドが僚馬サトノノブレスとともにステップとして出走する、現地GIIフォワ賞(4歳上牡牝、芝2400メートル=日本時間11日0時35分発走)が間近に迫った。おなじみのロンシャン競馬場は昨年から大規模改修中で、前哨戦、本番ともに2年連続シャンティイ競馬場での開催。昨年はダービー馬マカヒキが同日の3歳限定GIIニエル賞を勝って本番へ向かったが、今年チャンレンジするグランプリ馬はどう戦うのか? おなじみ、海外競馬通のライター=秋山響、平松さとし両氏がレースを占う。

 フォワ賞はニエル賞同様例年少頭数に収まる傾向が強いが、今年も8頭エントリー→2頭回避で6頭立てとなった。大手主要ブックメーカーも中間7、8頭想定でオッズをつけていたが、一様に日本のサトノダイヤモンドが単勝1倍台の抜けた1番人気で推移していた。

 本紙競馬面“海外競馬解析”を執筆する秋山響氏も「サトノダイヤモンドの軸は不動」という。目標はこの先の凱旋門賞で、ここはあくまでコースやフランスでのレース経験を積む場。さらに遠征競馬の不利もあるが「それを考慮しても有馬記念、菊花賞勝ち、10戦7勝2着1回の実績は分厚い。ここでは、はっきり能力が一枚上だ」。

 次位評価はクロスオブスターズ、シルバーウェーヴ。「前者は5月のGIガネー賞(芝2100メートル)まで重賞を3連勝した今年の仏古馬中距離路線のトップ馬。距離延長に不安が残るが、その充実度はなかなかのもの」

 シルバーウェーヴは昨年のこのレースの勝ち馬。「ガネー賞ではクロスオブスターズの3着だったが、今回は得意の2400メートル。6月には今回と同距離・同コースのGIIシャンティイ大賞を差し切った。ともに切れ味が武器で器用さがある分前者が優位だが、この頭数なら2頭の差はほとんどない」。穴は自国でGII→GIを連勝してここにチャレンジしてきたドイツのチンギスシークレット。「上昇度は要注意。先行力があり、道悪ならなおいい」

 一方、欧米主要競馬場での取材経験が豊富で今週の東スポ紙面上でも現地リポートを届けてくれた平松さとし氏。直前調整を目の当たりにした数少ない第三者として率直な感想は?

「最終追い切りはサトノノブレスとの併せ馬。(併走一杯で)サトノダイヤモンドの動きはいまひとつに映った」

 ドキリとするジャッジだが、もともと休み明けはもっさりの馬。ルメールはじめ関係者談にも“許容範囲”的なトーンがにじんでおり、いつものこの馬のパフォーマンスととらえてよさそうだ。

 さらに前出・秋山氏同様、欧州勢4頭の印象は「いかにも手薄」。戦力比較で出た馬名も、同じクロスオブスターズ&シルバーウェーヴだが、いかにもパンチに欠けるという。「小差のガネー賞を見ると2頭の力差はほぼない。で、後者は昨年のフォワ賞優勝で凱旋門賞13着。ここから逆算するとサトノダイヤモンドで十分通用する」

 サトノダイヤモンドは追い切られて状態上向き。「格の違いを見せてもらいたいし、見せてもらえると思う」と平松氏も勝利の推定ラインを越えたと判断している。

★「フォワ賞」馬番・馬名(ゲート番)・調教国・性齢・騎手=全馬58キロ)★

【1番】クロスオブスターズ (ゲート番5番) 仏 牡4 バルザローナ
【2番】タリスマニック   (ゲート番6番) 仏 牡4 シュミノー
【3番】シルバーウェーヴ  (ゲート番2番) 仏 牡5 ブドー
【4番】チンギスシークレット(ゲート番4番) 独 牡4 デフリース
【5番】サトノダイヤモンド (ゲート番1番) 日 牡4 ルメール
【6番】サトノノブレス   (ゲート番3番) 日 牡7 川田