馬券のポイントになる外国人騎手の制裁点数

2013年01月11日 09時00分

【トレセン発秘話】京都開催初日(5日)はいきなり6つのレースで騎手に対する制裁(過怠金、戒告など)があった。今年から始まった裁決の新基準。降着が少なくなる代わりに「やり得」「やられ損」をなくすため、より騎手に対する制裁を厳格に科していくとJRAはアナウンスしていた。一日の半分のレースで制裁が科されたのは、新基準ならではの厳格な処分だった?

 思い出すのは、昨年の暮れに松田博調教師から聞いたこんな言葉だ。

「外国人騎手に対する制裁は新聞にも載せたほうがいいんじゃないか」

 2011年から短期免許の外国人騎手に対して、歴年の免許期間で騎乗停止2回、もしくは制裁点30点を超過した者には、次年度の免許を更新しない発給制限が始まった。昨年暮れのミルコ・デムーロなどは制裁点が30点近くまでいっていたため、「安全運転が多くなるんじゃないか」とささやく関係者は少なくなかった。大きな稼ぎである日本での短期免許が1年間交付されないと外国人ジョッキーには大打撃となるため、30点近くになった騎手は無理をしなくなる――。

 このことをファンに知ってもらった上で馬券を買ってもらったほうがいいというのが松田博調教師の意見だ。

「ボートレースでもフライング2回の選手はスタートを控えるし、それを知った上でファンは舟券を買う。外国人騎手の制裁(点数)を知っているのは我々内部の人間だけ。ファンにもちゃんと教えてやらないとかわいそうやで」

 さすがギャンブルをする人間の痛みを知っているトレーナーならではの発言だった。

 今年からの新基準で、より騎手への制裁が増えるとなれば、今後30点に近づく外国人ジョッキーも増加する一方となるはず。外国人騎手の制裁点数は、馬券を買う上で知っておいたほうがいい情報なのは間違いない。

(栗東の坂路野郎・高岡功)