【大阪杯】キズナに先着したスズカデヴィアス 脚質転換と馬体の充実で初代王者になれるか

2017年03月28日 21時30分

紆余曲折を経て復活ムード漂うスズカデヴィアス。能力全開ならここでもヒケは取らない

【大阪杯(日曜=4月2日、阪神芝内2000メートル)dodo馬券】春の4週連続GI・第2戦は大阪杯(4月2日=阪神芝内2000メートル)。今年からGIへ昇格した大一番には、昨年の年度代表馬キタサンブラックやダービー馬マカヒキなど豪華メンバーが集結した。栄えある初代王者に輝くのは果たして…。当欄が高配狙いで波乱の主役に指名するのはスズカデヴィアス。前走の金鯱賞3着はもちろんフロックではない。

 春の古馬中距離路線の整備を目的に、GIとなった大阪杯。これまでJRAで前半期の古馬中距離GIは宝塚記念しかなかったため、ビッグネームが数多く参戦して“スーパーGII”と称されることもあった。近年でも2015年ラキシス、14年キズナ、13年オルフェーヴルなどのGI馬が勝ち馬に名を連ねる。

 GIとなった今年はさらにランクアップ。そうそうたる顔触れだが、春の天皇賞を明確な目標とするキタサンブラックには距離不足の懸念があり、マカヒキも伸びを欠いて3着に終わった京都記念の敗因が「?」。実績馬をストレートに信頼することはできない。

 当欄が狙うスズカデヴィアスが復調の兆しを見せたのは4走前、昨暮れの金鯱賞だ。鞍上は横山典。名手はこれまでの脚質とは全く違った、最後方待機の競馬を陣営に進言。結果こそ10着に終わったが、32秒8の出走馬最速上がりをマークした。

「集中力の続かないレースを続けてきたけど、後ろから競馬をすることで最後までしっかりと走れるようになった。それがここ2走の好内容につながったんじゃないかな」

 橋田調教師はスランプから抜け出すきっかけとなった脚質転換についてこう説明する。2走前の白富士Sで競り負かしたサクラアンプルールが、次走の中山記念でロゴタイプやヴィブロスのGI馬、人気の一角アンビシャスに先着を果たしたとなれば、その末脚は本物と考えるべきだろう。

 そしてもう一つ、好走の重要な要因となるのが馬体の充実。10キロ増で過去最高の524キロで臨んだ前走の金鯱賞では、逃げ馬ロードヴァンドールが2着に粘る厳しい展開で3着に追い込んだ。レース後に藤岡佑は「体重が増えていても全然太くは感じなかった。むしろ以前より実が入ってきた感じ」とコメント。橋田調教師も「体が増えてこないころはレース後にガタッと体調を崩したり、苦しいところもあった。だから筋肉がついてきたことでの体重増は、いい傾向です。楽に走れるようになったことで集中力も高まってきた」と手応えを感じている。

 一昨年の京都記念ではラブリーデイにハナ差の2着で、キズナ(3着)には先着した。そんな実力馬が脚質転換と馬体の充実で完全復活。豪華メンバーの新設GIでも波乱を起こす可能性は決して小さくない。