【スプリングS&阪神大賞典:東西記者徹底討論】「サトノアレスは信用し切れない」で一致! そこで狙うのは?

2017年03月15日 21時20分

どれだけの脚を見せるのか楽しみなアウトライアーズ

【スプリングS(日曜=19日、中山芝内1800メートル=3着までに4・16皐月賞優先出走権)&阪神大賞典(日曜=19日、阪神芝内3000メートル=1着馬に4・30天皇賞・春優先出走権)東西記者徹底討論】昨年の2歳チャンプに、グランプリホースが2017年の始動。いよいよ春の競馬シーズンの本格到来だ。メーンターゲットを4・16皐月賞トライアルのGIIスプリングSに定めた「両刀」山口&「馼王」西谷は、ともに王者サトノアレス“非◎”でアグレッシブに攻める――。

 

 山口心平(東スポ):3月14日といえば…。

 

 西谷哲生(大スポ):はいはい、ホワイトデーね。

 

 山口:あ、もしかして怒ってる? キミには関係ない話だもんね、ごめんごめん。

 

 西谷:違いますよ。よく「ホワイトデーは〇倍返し」って言うでしょ? 3倍とか5倍とか。そんな女性陣の欲深さに怒ってるんです。

 

 山口:ふ~ん。でも、大多数の女性の本音は違うと思うけどねえ。あくまで業界サイドのアオりであって。

 

 西谷:いやいや、ボクの周りの女性は3倍返しですらNG。おかげで、いくら金があっても足りませんよ!!

 

 山口:怒ってる割に結局、高いお返し買わされてるのね…。かわいそ。

 

 西谷:こうなったら馬券で10倍、いや20倍返しを狙うしかありません。

 

 山口:その意気でスプリングS、頼むよ。

 

 西谷:今年の牡馬戦線は「勢力図が見えてこない」って言われ続けて、ついにここまできてしまいました。

 

 山口:なんとなく上位数頭に絞られてきた感もあるが、まだ決定打には欠ける感じだよな。

 

 西谷:ここで強い競馬ができれば、本番の主役にもなれたブレスジャーニーも戦線離脱したし、まずは2歳王者サトノアレスのレースぶりに注目ですかね。

 

 山口:サトノアレスなあ。圧倒的な強さは感じさせないものの、あれよあれよの3連勝。競馬の幅や一瞬の脚、強靱な馬体など、総合力の高さに秀でるタイプなんだろうな。朝日杯FSも「時計が遅い」とか言われているけど、スローペースや他のレースとの比較で考えると、そこまで悪くなさそうだし…。

 

 西谷:勝ち時計は同日の準OP(元町S)と同じですからね。現状の牡馬路線で、能力上位を否定することはできないでしょう。

 

 山口:ただ「まだ信用し切れない」ってのが本音。トライアルでもあるし、真の評価はここの走りを見てからでも遅くはないだろ。

 

 西谷:ほかに買いたい馬もいますからね。

 

 山口:そうそう。

 

 西谷:ボクはトリコロールブルー◎。

 

 山口:前走のフリージア賞の勝ち方はまずまずだったな。

 

 西谷:直線で前が壁になるシーンがありながら、ラスト300メートルあたりで外に切り替えると、しっかり伸びました。あの反応と伸び脚なら、直線の短い中山にも対応可能でしょう。

 

 山口:跳びが大きいという感じではなく、小脚が利きそうだもんな。

 

 西谷:今回は初の叩き2戦目。それだけ馬もしっかりしてきたんでしょう。素材の良さに、成長力を見込めば、重賞でも期待できます。

 

 山口:ただ500万の勝ちっぷりのインパクトは◎アウトライアーズが断然上だろ。

 

 西谷:それは認めます。ひいらぎ賞で見せた勝負どころの脚は他馬とは全然違いましたから。

 

 山口:その前のアドマイヤミヤビ、カデナがワンツーした百日草特別にしても、今年のクラシック戦線における“伝説の500万戦”になる可能性があるからな。そこで終始、折り合いを欠きながらの小差3着なら、評価が下がるどころか、上げるべき内容だろ。

 

 西谷:でも折り合い面が依然、不安材料です。

 

 山口:鞍上も厩舎サイドもそこは課題に挙げていた。ただ中間の調教ではリズム良く走れているし、折り合えば、どれだけの脚を見せるのかって楽しみもある。

 

 西谷:ボクはあくまでトリコロールブルーの操縦性の高さを上にみますけどね。

 

 山口:サトノアレスに重い印を付けるのは仕方ないとして、3番手はプラチナヴォイスだ。期待してた前走(きさらぎ賞4着)は直線で内にモタれっぱなしで、まともに走れていなかったけどな。持久力あふれるタイプだけに中山は合うと思う。

 

 西谷:これも気性面がネックですよね。そう考えると安定感あるウインブライトの食い込みは警戒しといた方がいいかも。ひいらぎ賞ではアウトライアーズの2着。若竹賞楽勝も納得です。

 

 山口:確かに派手さはないけど、堅実に走るタイプだよな。過度なスピードを求められない中山も合っている。

 

 西谷:あとはしぶとい走りを見せるエトルディーニュ。混戦になれば浮上の余地はあります。

 

 山口:モンドキャンノの扱いは難しいな。

 

 西谷:朝日杯FS(2着)にしても距離を意識したのか、じっくり控える形。しまいはよく伸びたけど、中山1800メートルってイメージはないですね。

 

 山口:阪神大賞典にも触れとくか。

 

 西谷:サトノダイヤモンドで仕方ないでしょ。つまらない予想と言われようが、ここでは負けてられない。

 

 山口:オレは今年の飛躍の期待も込めてトーセンバジルに注目してる。追えば追うほど伸びる走りは、長距離でこそ生きてくるだろう。