【小倉大賞典】マルターズアポジー“肉を切らせて骨を断った”逃走V

2017年02月20日 21時30分

自らハイペースを刻んで押し切ったマルターズアポジー(左)

 GIII小倉大賞典(19日=小倉芝1800メートル)は、果敢にハナを奪った4番人気のマルターズアポジー(牡5・堀井)が後続の追撃を振り切って完勝。持ち前の先行力を存分に発揮し、昨年のGIII福島記念に続く重賞2勝目を飾った。

 1000メートル通過は57秒6。過去10年どころか、その歴史を20年さかのぼっても57秒台は一度もない。ちなみに1600メートルの通過タイムはGIでも好勝負になる1分32秒9。“肉を切らせて骨を断つ”というフレーズが、ここまでピタリと当てはまった勝利もなかなかないだろう。

「前に行く馬が何頭かいたけど、初速が違うと思っていたので、あとは道中でどれだけ折り合えるかだけだった。少し(ハミを)かんだけど、向正面では抜けた。前回のGI(有馬記念=15着)が糧になりましたね」と武士沢。先行馬が揃って出方が注目されたが、マルターズアポジーのスピードに誰もついてこられなかったというのが真相だ。

 1週前に小倉入りしたが、直前の追い切りは木曜にスライドしての単走追い。予想以上に輸送がこたえた今回の状態は決して万全ではなかった。その背景が強さをより際立たせる。今後は後続のマークも厳しくなってくるだろうが、小回りコースでは無類の強さを発揮するタイプ。次走は未定だが、今後も快速の逃げを披露してくれるはずだ。