【AJCC】古豪クリールカイザー ゴールドシップ撃破から2年…相沢調教師「今年一番のチャンス」

2017年01月17日 21時30分

8歳にして再び勝負の時を迎えたクリールカイザー

【アメリカJCC(日曜=22日、中山芝外2200メートル)dodo馬券】今週末の中山メーンは今季の古馬中長距離路線を占うGIIアメリカJCC(22日=芝外2200メートル)。飛躍が期待できる4歳ゼーヴィント、長期休養明けを叩いたリアファル、エリザベス女王杯2着シングウィズジョイなどが注目を集めるが、当欄の狙いは2年前の覇者クリールカイザー。「年齢的にも狙える舞台は限られる」と相沢調教師。明け8歳の古豪にとってここはメイチの一戦だ。

「前走はペースを落とし過ぎた。田辺らしい大胆さがなかったね」

 積極的にハナを奪いながらも7着に終わったアルゼンチン共和国杯を、相沢調教師が冷静に振り返る。その前走のラスト2ハロンは11秒1→11秒4の決め手比べ。その流れでは持ち味が生きない。中山で5勝を挙げる同馬の武器は何といってもしぶとい“粘走力”だ。

「肉を切らせて骨を断つ。そういう競馬が理想。そう、あの時のように」

 指揮官が言う“あの時”とは、1番人気ゴールドシップを撃破した15年の当レース。途中からハナを奪ったこの時は、ラスト3ハロンから11秒4→11秒2(最後は12秒0)と果敢にペースを上げて後続の追撃を封じた。とはいえ、あれから2年。年齢的な衰えが気になるところだが…。

「昨秋のオールカマーでもGⅠ馬相手に0秒3差だったし、年齢はさほど感じないね。馬は元気いっぱい。いくらか体に余裕はあるけど、今は脚元の状態も良く1週前もびっしり攻めた。ここが目標の一戦だし、当該週もびしっと攻めてしっかり体をつくるつもり」

 こう語るのは担当の佐藤厩務員。脚部不安で約1年のブランクもあった馬だけに、老け込むのはまだ早いというのが陣営の見立てだ。

「人気の差し馬勢がけん制し合う展開が理想かな。とにかくトリッキーなコースだから、3角から加速して4角先頭くらいの積極的な運びでいい。鞍上の吉田豊ももとはこの馬の主戦で癖はつかんでいるからね。ここが今年一番のチャンスなのは確かだよ」(相沢調教師)

 他馬に隙が生じる厳冬期だからこそ、陣営が狙い定めた勝負の鞍。中山巧者の“背水の陣”に注目だ。