【京成杯】コマノインパルス 重賞初Vの裏に陣営の気迫「2着じゃダメ!絶対勝つ」

2017年01月16日 21時30分

直線でズバッと抜け出したコマノインパルス(左)はガンサリュート(中)の猛追をクビ差で退けた

 皐月賞と同じ舞台で行われた15日のGIII京成杯(中山芝内2000メートル)は、1番人気のコマノインパルス(牡・菊川)がデビュー3戦目で重賞初Vを決めた。昨年暮れのホープフルSでレイデオロに屈した組と、他路線組がぶつかり合って混戦模様だったこのレース。勝ち馬が一歩抜け出した裏には、このレースにこだわった厩舎の“気迫”があった。

 2勝馬がわずか1頭。ある意味横並びとも言えた一戦を制したのは、1番人気のコマノインパルスだった。道中は終始後方の外を追走。「4角でペースが遅く感じたので、早めに動いて前の馬を射程圏に入れた」とは鞍上の田辺。内の各馬が詰まる中で外から長く脚を使って力でねじ伏せた。

 新馬戦では器用さがあってかつ切れる印象だったが、今回は2戦目で見せた持続力のある末脚を再び駆使して重賞V。様々な競馬に対応できる懐の深さも見せつけた。

「ここ2週強く追ったので馬のイライラが伝わってきた。それでも悪影響は最小限に収められた。3戦目の競馬で精神的には一番苦しい時期だろうし、そのあたりを越えればもっと良くなる」と田辺。そんな状況で4角から解き放たれた後は見ての通り。これもポテンシャルの高さだろう。

「ジョッキーがうまくコントロールしてくれた。2着ではダメ。皐月、ダービー、菊と距離の融通は利くと思ったので、ここは絶対に勝っておきたかった」と菊川調教師は胸をなで下ろした。現状での究極の仕上げ。そんな中で馬も人も押し潰されることなく勝利を手にできたことは、今後に向けて大きなアドバンテージとなる。

 京成杯といえば同じコースでありながら皐月賞に直結しないレースというイメージが強い。1番人気が勝ったのは実に7年ぶりのこと。2010年の覇者エイシンフラッシュはその後、皐月賞3着→ダービー1着と飛躍したのは周知の通りだ。

 次走はGII弥生賞(3月5日=中山芝内2000メートル)が有力候補とのことだが、そこで立ちはだかるであろうレイデオロとの再戦も含め、パワーアップしていく様子を見守りたい。