【京阪杯】重賞初制覇“新生”ネロ 来春の高松宮記念でさらにひと皮むけた姿が見られるか

2016年11月28日 21時30分

ハナを奪ったバルザローナ=ネロは後続に4馬身差の圧勝で重賞初制覇

 重馬場で行われたGIII京阪杯(27日=京都芝内1200メートル)は、2番人気のネロ(牡5・森)が1分10秒3のタイムで重賞初制覇を決めた。2着には3番人気のエイシンスパルタンが入り、1番人気のメラグラーナは14着に敗れた。

 2010年のキャプテントゥーレ(GIII朝日チャレンジC)以来のJRA重賞勝利となった森調教師は開口一番、「強かったね」。管理馬の走りに驚いた様子で「他の馬が馬場を気にしていたのもあったのかな。ジョッキーも稽古で乗って状態がいいのがわかっていた。ネロ自身も初タイトルだし、厩舎も久々に重賞を取れてうれしいね」と喜びをかみ締めた。

 レースはスタートを決めたセカンドテーブルが行く構えを見せたが、内からネロが強引にハナを奪取。一旦は後続との距離が縮まったものの、直線入り口でコーナーワークを利して一気に差を広げるとそのまま押し切った。2着に4馬身差の完勝だ。バルザローナは「速いペースだったけど、4角手前で息が入ったので直線でもう一回伸びてくれた。この流れで押し切るんだから強い馬ですね」とパートナーの走りをたたえた。

 来週末の香港遠征を控えるレッドファルクス、ビッグアーサーの2頭がけん引する形の現在のスプリント戦線。この勝利で即短距離界の頂点が見えたとは言い難いが、重賞レースではもう一歩のところでタイトルに手が届かなかった馬が、今までのうっぷんを晴らすかのような快走。ステップレースを挟んで臨むことになりそうな来春の3・26高松宮記念では、さらにひと皮むけた“新生ネロ”が見られるかもしれない。