【ジャパンカップ】レインボーラインが古馬一蹴…最強3歳世代の証明戦となるか?

2016年11月25日 20時03分

【ジャパンカップ(日曜=27日、東京芝2400メートル)新バージョンアップ作戦】今年で36回目――。外国勢優位の歴史はすでに遠い過去のもので、今年も豪華な陣容を誇る日本馬による決着が濃厚か。新VU作戦の明石尚典記者は幾多の候補から3歳のレインボーラインに◎。“実質中距離”の菊花賞での中身の濃い好走、充実一途の近況から導き出した自信の結論だ。

 

 昨年の有馬記念ワンツーのゴールドアクター、サウンズオブアースに春の天皇賞馬キタサンブラック。海外GI制覇のリアルスティール、皐月賞馬ディーマジェスティ…。目玉不在の海外勢を差し引いても国内最高賞金(1着3億円)を争うにふさわしい重厚な面々が顔を揃えた。

 

 伏兵陣も多士済々で軸馬選びに頭を悩ますところだが、過去10年の勝ち馬はすべて3~5歳。トレーニング方法や医学的ケアの進歩により競走年齢が飛躍的に延びたとはいえ、やはり競走馬の旬はこのあたりということか。今回はこの傾向に合わせて3~5歳、3世代からの軸馬選びといく。

 

 白羽の矢を立てたのは菊花賞2着の3歳馬レインボーライン。その菊花賞は5ハロンごとのレースラップ3分割で59秒9→64秒5→58秒9というラップ構成(別表参照)。ひと際目を引くのは中間5ハロン64秒台の緩ラップだが、こうした大きな中だるみは何も今年に限ったことではない。スピード血脈の隆盛により、その存在意義すら問われ始めている長距離戦。それは長い伝統を紡いできた菊花賞とて例外ではない。

 

 近5回のラップ構成が示すように、先行争いが一段落する5ハロン通過後=中間5ハロンはほぼ休眠状態。この〝空白の1000メートル〟の存在がゆえに、3000メートルの長丁場といえども前半5ハロン+後半5ハロンの中距離戦となっているのが実情だ。

 

 今年はその前半5ハロン+後半5ハロンの合計が1分58秒8。近年では飛び抜けて速いこの数字こそが、いかに中距離色の濃い一戦であったかを物語っている。1週前の秋華賞のVタイムとはわずかに0秒2差という例年にないほどの〝接戦〟。中距離戦としてかなりハイレベルの見方が十分に可能で古馬のトップクラス相手にも太刀打ちできる――そう判断した最大の根拠がこれだ。

 

 札幌記念では、天皇賞・秋快勝のモーリスにコンマ1秒差で上がりは最速を分け合った。菊花賞ではディーマジェスティ、3冠オール掲示板確保のエアスピネルを抑え込んだ。春の段階では世代トップクラスと呼ぶのははばかられたが、ひと夏を越しての成長力という意味では間違いなくナンバーワン。史上最強世代とうたわれる現3歳。そのトップランナーの一頭へと躍り出たレインボーラインが描く次の軌跡は、栄光へのVロードしかない。