【ジャパンカップ】リアルスティール “ひるまない男”ムーアとのコンビ復活が激走の起爆剤に!?

2016年11月24日 21時30分

最も不気味に思えるリアルスティール

【ジャパンカップ(日曜=27日、東京芝2400メートル)美浦発トレセン秘話】「残念ながら、せっかくのGIが後味の悪いものになってしまったね。パトロールも見たけど、落ちなくて良かったとしか言えないよ」

 

 小島太厩舎の吉田芳行厩務員が22日、全休明けの美浦で慰めるように声を掛けてきた。落ちなくて良かったのは、マイルCSを10着に終わった同厩舎のディサイファ(担当は矢崎高志厩務員)。切れるというより長く使える末脚を武器にするタイプ。さあこれからというゴール前での不利は、本命にして馬券を買った当方にも痛すぎるアクシデントだった。

 

 優勝馬ミッキーアイルの斜行による被害馬4頭の中で、最も着順を落としたのは両サイドから挟まれて前も壁になったこのディサイファだろう。ひと言で言えば“運がなかった”のだが、一方ではこんな声もある。

 

「実はすごかったのは、アクシデントをものともしなかったライアン・ムーア。ネオリアリズム3着は鞍上さまさまだろうな。だって、あれだけ外に張られているのに、態勢を崩すことなく最後まで追い続けるんだから。タイトな競馬を世界で経験しているせいか、馬上でひるむってことを知らないせいか…」(某関係者員)

 

 この言葉を聞くと、今週のジャパンCもムーア騎乗のリアルスティールが最も不気味に思えるから不思議である。実際、日本のGIは5戦で2着3回と運なき馬を、ドバイターフ(GI)できっちり勝たせタイトルを取らせたのがこの男。コンビ復活が本邦GIで起爆剤となる可能性は少なくない。

 

 さて、日曜東京でJCの資金稼ぎとしては、ウェルカムS(3歳上1600万下・芝1800メートル)に出走するメートルダールに注目している。「まだモタれたり遊んだりする面はあるが、以前に比べたらだいぶ改善されてきたね。それが前走(精進湖特別=1着)のしまいの切れにもつながってた」と戸田博文調教師が言う通り、前走は素質馬揃いの面々にあって目を見張る伸び脚(上がり3ハロン33秒2は最速)。東京千八はGIII共同通信杯でディーマジェスティと0秒3差の接戦(3着)を演じたベストの舞台でもあり、こちらは1ハロンの距離短縮こそ起爆剤となると踏んでいる。