【ジャパンカップ】3歳牝馬ビッシュ 秋華賞10着でも狙える根拠とは

2016年11月23日 21時31分

シャワーを浴びて気分爽快のビッシュ

【ジャパンカップ(日曜=27日、東京芝2400メートル)穴馬情報】日本競馬界の悲願ともなっている仏GI凱旋門賞では、1994~2000年、03~06年などで、3歳牡馬が連続優勝を果たした。そして、08年ザルカヴァ、11年デインドリーム、13年トレヴと、牡馬だけではなく、3歳牝馬の優勝も珍しくはなくなったことが新たな潮流だ。

 

 経験差、性別差より、斤量差が結果に直結しやすいのは世界的なトレンドであり、我が国の国際競走ジャパンCも例に漏れない。12年には3歳牝馬のジェンティルドンナが優勝。同馬が連覇した13年に2着に突っ込んできたのも3歳牝馬デニムアンドルビーだった。近2年は鳴りを潜めているが、最軽量53キロで出走できる3歳牝馬の渾身の一撃がそろそろ…。

 

 今年のジャパンCに唯一エントリーした3歳牝馬はビッシュ。大方は前走の秋華賞10着惨敗で“対象外”として見切ってしまうだろうが、ちょっと待っていただきたい。

 

「初めての長距離輸送、環境下に戸惑ってしまって…」と、陣営は参考外を主張する。実際、その前の紫苑Sでは秋華賞2着のパールコードを1秒1も突き放して勝利を飾った馬。3歳牝馬のトップレベルに位置する存在なのは間違いない。ちなみに、パールコードは続くエリザベス女王杯で僅差4着に食い込む健闘ぶり。今年の3歳牝馬のレベルの高さをアピールしてみせた。

 

 そもそも、400キロを少し超えただけの小柄な体格だからこそ、軽量の恩恵は計り知れず、輸送時間が短くて済む東京も、まさにおあつらえ向き。今回は馬体減を気にせずに負荷をかけられるメリットがあり、実際、中間はこれまでにないほどの力強い動きを見せている。

 

「前走後は放牧先のノーザンファーム天栄で休まずに乗っていたし、帰厩後も予定通りの調教を消化。1週前追い切りでは楽に動けていたし、前走大敗のダメージは全くない」と鹿戸調教師が仕上がりの良さを強調すれば、調教パートナーの水出助手も「落ち着きは十分にあるし、徐々に体質も強化されてきた感じ。現状では東京がベスト。切れ味勝負なら、歴戦の古馬相手でも太刀打ち可能でしょう」と強気に構えている。

 

 泥んこ馬場やタフな展開になれば、さすがに分が悪かろうが…。今年は武豊が騎乗するキタサンブラックのハナ主張が濃厚で、これに競りかけるような馬も見当たらない。となれば上がり32~33秒台の勝負になった12、13年の再現だ。そんな決め手勝負でこそモノをいうのは斤量差であり、一瞬の切れ…そう、3歳牝馬のビッシュに追い風が吹き始めてきた。

 

 前走惨敗でイメージが悪過ぎるだけに、人気は集まらない。おそらく10番人気以下。馬券圏内食い込みなら高配当間違いなしだ。師走に向けて懐を膨らませたい人にとっては、まさにもってこいのレースになるかもしれない。